昭和62年 四六判 ソフトカバー P133 帯およびカバー・小口ヤケ カバースレ 天に赤マジック点 遊び紙少剥がし跡
“霊魂は不滅か!
仏教の唯心論的立場から、通俗人・西洋的唯物論の説く霊魂説を科学的に弁駁し、理論上と実際上の双方より霊魂が不滅であることを三十講にわたって開陳する。ならびに仏教の善悪因果説・生死輪廻説・地獄極楽説についても言及。前著『破唯物論』を更に平易に説く力作である。巻末に霊魂論に関する神道・儒教・道教・雑書・仏教の資料を付す。”(帯文)
第一回 発端
第二回 死後音信不通の事
第三回 霊魂は雲烟の如く消散する事
第四回 人の死は燈火の滅するが如き事
第五回 霊魂の有無は知るべからざる事
第六回 俗物運の霊魂論は五ヶ条に帰する事
第七回 俗物論と唯物論との別
第八回 唯物論の根拠とする三大則
第九回 物質中に精神を現ずべき理を具する事
第十回 精神は原始の物質中に存する事
第十一回 物質と精神とは判別し難き事
第十二回 精神は勢力進化の一状態たる事
第十三回 世界は活物霊体なる事
第十四回 精神海上に物質を現ずる事
第十五回 唯心説の妙旨を玩味する事
第十六回 因果の規則によりて霊魂不滅を知る事
第十七回 死後精神の復活ある事
第十八回 死はなお大眠の如き事
第十九回 精神の力よく肉体の組織を造り出す事
第二十回 精神的原因によりて生死輪廻する事
第二十一回 因果に善悪の別を生ずる事
第二十二回 人間は空想を免れ難き事
第二十三回 世界の道理は人智をもって究め尽し難き事
第二十四回 人の理性に満足を与うるの必要なる事
第二十五回 理想の力によらざれば霊魂問題を究め難き事
第二十六回 多苦多患の人に満足を与うるは霊魂不死説にある事
第二十七回 人に得意の時と失意の時とある事
第二十八回 霊魂不滅説の人心を強くする事
第二十九回 霊魂不滅説の良心に満足を与うる事
第三十回 帰結
霊魂不滅論付録
霊魂集説
第一 神道の部
第二 儒教の部 付雑書
第三 仏教の部