1992年初版　四六判　P197　帯付　カバー少イタミ、端ヤケ　遊び紙僅剥がし跡

“魔王接近
変態的と言えば、なんらかの神性を祈る者は、みんな精神の錯乱者だよ。魔王の信者は、邪淫の徒であっても、ともかくも神秘家だ（本文より）”（帯文）

“十九世紀末、自然主義小説から出発したユイスマンスは、デカダンスの極致『さかしま』を経て、悪魔主義の森へと彷徨する。本書は大作『彼方』から、ジル・ド・レエ譚とともに黒ミサの夫人と主人公との奇妙な逢瀬に焦点を当てた、もう一つの『彼方』である。”（帯裏紹介文）

目次：
淫夢女精の影／淫魔の祭典／肉慾の白昼夢／色慾の鶏姦魔／秘められた接吻／二重人格の情婦／悪魔の毒液／煉獄の招待状／ジル元帥の最後／黒ミサの淫虐景

Ｊ・Ｋ・ユイスマンスについて