1970年完本一版 B6判 P476 函および帯少スレ、クスミ、背ヤケ 帯破れ 本体元パラ破れ 天時代シミ
“『肉体の悪魔』『ドルジェル伯の舞踏会』はもとよりその他の小品、詩、戯曲、随想、日記、書簡集などすべての作品を一冊に収載し、しかも完本としてラディゲ愛読者に贈る。”(帯文)
目次:
レイモン・ラディゲ(ジャン・コクトー)
肉体の悪魔
ドルジェル伯の舞踏会
{序文(ジャン・コクトー)/ドルジェル伯の舞踏会}
ドニーズ他二篇
{ドニーズ/優待券/花売り娘}
ペリカン家
二つの手帖
{I ある小説の草案/II イール=ド=フランス、愛の島}
燃える頬
{レイモン・ラディゲの精神(マックス・ジャコブ)/編者のノート/序文/花あるいは星たちの言葉/名を秘して/八月の宵/福引/はかない生命/郵便はがき・パリの河岸/時間割/ポールとヴィルジニー/アメリー/アルファベットの文字/休止/ヴィーナスの墓/移転と別荘ぐらし/秋/焔の花束……/夜の学校/秘められた逢いびき/憤ったニンフ/雄鶏の決別/仮面をとられたヴィーナス/十三歳のフィアンセたち/ヴィーナスの星/彫像または案山子/大海原の囚われ人/ひっくり返された花籠―フランスの歴史/散歩する裸女/百年戦争/天使/北極星、愛の神/エレジイ/詩/死とおまえは結婚する/あるエレジイの断章/死んだ白鳥……}
燃える頬(初版本)
{天使の髪の毛/橇の坂滑りまたは新婚旅行/お嬢さんがたの天国にて/危険のない色/ほんものそっくりの複写/行動の零/芝生/こだま}
休暇中の宿題
{序文/目かくし鬼ごっこ/名詞の複数/結婚/アルファベット}
自由詩
{編者のノート/高いところの猫/シャンピニイ/使いふるされた女/季節/十三歳のフィアンセたち(補)/日記/粗描/シネマトグラフ}
雑詠
{詩/小さな幸福に―貸し部屋}
芸の規律
{序文(ジャン・コクトー)/編者のノート/自分自身に対する忠告/一九二〇年九月末 成功への偏見/成功/十月七日木曜日、午前九時/読みやすいように書け/金曜日、午前十時―神童たち/月曜日午前九時}
随想、文芸消息
{フランス人のギャラントリー/ほのめかし/アンケート「なぜあなたは書くのか?」の返事/屋上の牡牛/一七八九年以来、人びとはぼくに考えることを強いた。おかげでぼくは頭が痛い/日刊新聞/大詩人への勧告/バラード/アングルと立体派/パリの記事/新しい神話/エッフェル塔の花嫁花婿たち/ジャン・コクトーについての紹介文、コメディ・フランセーズの詩のマチネ/最終の評価/ソフォクレスのアンティゴーネ/ぼくの処女小説「肉体の悪魔」/パリの記事/ジャン・コクトー/フランク=ノアン/成功した作家たち/シャトーブリヤンへの獻辞/ダダ、または虚無のキャバレ/幾人かの立体派の詩人についての秘密のノート/「ポールとヴィルジニー」の抜萃二篇}
ラディゲの書簡
補遺
子どもの頃の思い出/哀れな男(小説の草案)/日記の書きだし/「二つの手帖」のつづき}
年譜
あとがき