昭和56年初版　四六判　P215　カバースレ、背ヤケ大

“この書物は現代イギリスの代表的な民話研究家であるキャサリン・ブリッグス女史の編纂になる『イギリス民話集』（A Sampler of British Folk Tales）からの翻訳である。原本はかなり大部なもので、ここでは本シリーズの内容に合わせて、とくに怪奇的な話のみを選び出した。”（巻頭「はしがき」より）

目次：
はしがき

Ｉ　妖精の話
　｛1　妖精と親しくなった娘／2　領主の妻と妖精／3　セリナ・ムーアの妖精の棲み家／4　だまされた産婆／5　揺りかごの中の赤ん坊／6　緑色の子供たち／7　妖精王の贈り物／8　パイを食べた娘（トム・テット・トット）／9　お酢の樽にはいっていた老婆／10　白魔術と白い粉／11　ゴッドフリー卿と妖精／12　捕らえられた妖精｝

ＩＩ　悪魔の話
　｛1　黒魔術の王様／2　クログリンの吸血鬼／3　悪魔とレスラー／4　ダンケルドの娘と悪魔／5　川の中に消えた修道士／6　緑衣を着た女／7　夜は外出をしない男｝

ＩＩＩ　魔女の話
　｛1　兔に化けた魔女／2　バークレーの魔女／3　万世節の魔女／4　木に化けた魔女／5　黒いめんどりと司祭／6　ヤロウフットの鍛冶屋の女房／7　渡し舟と魔女／8　魔女にいたずらされた小馬／9　兔の議会／10　修道士ベーコンの魔術｝

ＩＶ　亡霊の話
　｛1　迷っていた亡霊／2　ダウン・ハウスの宝物／3　医師の不思議な体験／4　空に浮かんだお棺／5　悪魔払いをされた亡霊／6　恩がえしをした亡霊／7　六人の死者｝

Ｖ　巨人・怪物の話
　｛1　ロングウイットンの龍／2　レキンの巨人と靴屋／3　リントンの怪物／4　ネザー・ストーウィの巨人／5　ウォントリーの龍／6　怪物ナックルビーの正体／7　月姫と悪霊／8　カーン・ガルバの巨人｝

ＶＩ　聖人の奇蹟話
　｛1　アーサー王と聖カランタクス／2　聖ジャストと不思議な小石／3　尻尾を生やされた人びと／4　ひげのある聖処女／5　聖ウルフリックと食いしん坊のディック｝

ＶＩＩ　その他の怪奇話
　｛1　燃える死者の手／2　夢の家／3　小鳥に助けられた女房／4　不思議なホテルでの出来ごと／5　盗まれた遺骸／6　木の義足｝

あとがき　イギリス怪奇民話の背景