“インドに河神として誕生した弁才天は、日本では宇賀(稲荷)神と習合して、庶民の現世利益の願いをかなえる艶麗なる女性神として、絶大な信仰を博した。弁才天の諸相、宇賀神・茶吉尼天・大黒天などの神々との関係を考察し、各地の弁才天を尋ねる。”（宣伝文）

平成3年初版　四六判　P262　カバー僅スレ、少イタミ　小口少汚れ

目次：
はじめに

第一章　弁才天の様相
　弁才天とは
　ヒンドゥー教の弁才天の像容
　日本の弁才天の像容
　日本の裸形の弁才天
　二臂と多臂の弁才天
　宇賀弁才天
　弁才天と十五童子
　弁才天と荼吉尼天
　蛇頭の弁才天
　弁才天と弁財天
　弁才天が信仰される理由

第二章　日本三弁天・五弁天・六弁天
　厳島神社と弁才天
　竹生島神社と弁才天
　江の島神社と弁才天
　金華山と弁才天
　天川大弁才天
　富士山弁才天

第三章　各地に祀られる
　東京　｛江戸川区／葛飾区／墨田区／江東区／台東区／中央区／北区／板橋区／新宿区／港区／大田区／目黒区／練馬区／杉並区／世田谷区／三鷹市／調布市／青梅市／八王子市／五日市町｝
　関東　｛埼玉県／千葉県／神奈川県｝
　中部　｛静岡県／愛知県／長野県｝
　近畿　｛滋賀県／京都府／大阪府／兵庫県／奈良県｝
　東北　｛青森県／岩手県／宮城県｝
　弁天の名の付く地名
　東に多い弁才天信仰―まとめ―

第四章　弁才天に関係ある神々
　梵天
　市杵島姫命
　木花開耶姫命
　宇賀神
　毘沙門天
　大黒天
　荼吉尼天
　観世音菩薩
　愛染明王
　七福神

あとがき