1992年初版　四六判　P359　帯汚れ、少キズ　カバー少凹み、端少イタミ　天少時代シミ

“アフリカ、ヨーロッパ、日本。内なる“異郷”から異なる三文明の深層に分けいることによって、転換する世界への新たな展望を提示する。”（帯文）

日本、フランス、アフリカそれぞれの文化にふれてきた著者が、姿勢や歩行といった身体技法と道具の関係、音楽や楽器と文化、ことばと音といった例を挙げ、三つの文化の相対化を試みた文章を集める。

目次：
文化の三角測量のために

Ｉ
なぜ「未開」概念を問題にするか
身体技法の技術的側面
文化人類学と音楽
黒人アフリカの“肖像”
昔話における人間と動物

ＩＩ
記録すること、表現すること
言説のなかの歴史・歴史のなかの言説
文化とリズム
声―栄光と悲惨
聞えてくる音
「はい」と「いいえ」のあいだ
たたく
笛ことば
喩の世界
見ることと聞くことと
ことばの音楽化・音楽のことば化
歴史の表象
ブラジルの「紐文学」
チーズの型木
画家とモデル
歴史のなかの社会・社会のなかの歴史

ＩＩＩ
声の表現にとっての日本語
声による伝え合い
もう一つの“南蛮”時代
石田英一郎

あとがき
初出一覧