1973年初版　四六判　P253　ビニールカバー背上端破れ　小口時代シミ　巻頭「はじめに」ページ端破れ

“田下駄、かんじき、わらじ、草履など、庶民の生活と歩みをともにしてきた〈はきもの〉の成り立ちと変遷を20年にわたる実地調査と細密な形態学的観察によって跡づけ、狩猟・農耕において果たしたそれらの役割、手づくりの民具のもつゆたかさを再発見する待望の書。”（帯文）

目次：
序（宮本馨太郎）
「はきもの」出版に寄せて（宮本常一）
はじめに

第一部　「はきもの」の起源
　（一）裸足から被足へ／（二）地方によって異なる「はきもの」の呼称
第二部　狩猟民と「はきもの」―皮沓と輪カンジキ《木＋累》―
　（一）狩猟民と「はきもの」／（二）スキー／（三）輪カンジキ／（四）かんじきの類／（五）北越の輪カンジキの今昔／（六）鉄カンジキについて／（七）釘のある苔｝
第三部　原始農耕と「はきもの」―田下駄と下駄―
　（一）最古の田下駄／（二）下駄の周辺／（三）下駄・田下駄の大陸よりの伝来／（四）田下駄の歴史／（五）名称・形態・用途による変遷／（六）田下駄の製作と廃棄／（七）下駄あれこれ
第四部　藁沓と草鞋
　（一）沓から草鞋へ／（二）草鞋の歴史／（三）草鞋あれこれ／（四）藁沓の民俗的推移／（五）各地の雪沓／（六）周辺民族の靴・藁沓／（七）雪沓あれこれ
第五部　草履
　（一）草鞋の歴史／（二）ジョーリとゾーリ／（三）草履あれこれ／（四）足半草履について
第六部　労働と「はきもの」
　（一）足袋の歴史／（二）深田と足桶／（三）ヒビ《竹かんむり＋洪》立てと海苔下駄／（四）海底歩行用の潜水靴

あとがき
参考文献