謎解き『死霊』論 川西政明 河出書房新社

1996年初版 四六判 P242 カバー少スレ、背ヤケ

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1996年初版 四六判 P242 カバー少スレ、背ヤケ

“ついに書かれなかった『死霊』の全体を構成し、その内容にこめられた謎を推理する”(カバー裏紹介文)

埴谷雄高の大長編形而上学小説『死霊』の読解を試みる。

目次:
洞窟の奥には耆那大雄がいて、釈迦と対話する―「自序」について
永久運動の時計台―一章 癲狂院にて
お喋り夫人登場―二章 《死の理論》
貴方は、何を策らんでいるのです?―三章 屋根裏部屋
大逆転、それは三輪与志が赤ん坊を抱いたときから始まった―四章 霧のなかで
三輪高志が首を真横に廻すと、他の世界から来た《それ》がいた―五章 夢魔の世界
黒川健吉の肩の上に垂直に立った《神様》は、高く差しのばした両手から白い水鳥を放りあげた―六章 《愁いの王》
白い鬚の老人の眼から眩ゆく白熱する強靭な光が奔しりでた瞬間、黙狂の矢場徹吾の告白がはじまった―七章 《最後の審判》
蒼白い月光のもと津田安寿子と尾木恒子が三輪与志の創造的虚在を理解した―八章 《月光のなかで》
与志さんの、虚体、が創出されるのです!と津田安寿子が鋭く叫んだ―九章 《虚体》論
ついに書かれなかった『死霊』の全体を構成し、その内容にこれられた謎を推理する
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