1996年5刷　四六判　P507＋索引ほかP57　カバーおよび小口ヤケ・クスミ　裏遊び紙僅汚れ

叢書ウニベルシタス322
副題：文明化の過程の神話Ｉ

古代ギリシア、中世ヨーロッパ、世界各地の伝統的民族、近代のヌーディストほか、さまざまな地域、時代、文化において裸体、排泄、性などがどのような意味合いを持って認識されてきたのか、それらが単に「未開」「非文明」として片づけられるものではない、という立場から論ずる。

目次：
まえがき
序論
１　古代ギリシアの裸の英雄
２　裸の騎士、あるいは《私は切にお願いしなければなりません…》
３　中世の浴場
４　中世の野外浴場
５　ローマ人、初期キリスト教徒、ユダヤ人、回教徒の入浴
６　近代の水浴び
７　日本、ロシア、スカンジナヴィアにおける裸
８　ぶしつけな視線
９　ヌーディストの視線
１０　私的領域と幻の壁
１１　ベッドでのはじらい
１２　幼児の性
１３　はばかりと便器
１４　自文化および異文化における排尿、排便、放屁
１５　召使い、奴隷、名誉なき人びとの面前での露出
１６　刑吏と魔女
１７　刑罰としての露出
１８　中世と肉体の露出
１９　中世の俳優と娼婦
２０　この世の楽園
２１　不能の証明と公開性交

原注
訳者あとがき
文献目録
索引（事項／種族）