酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化 高橋昌明 中公文庫BIBLIO

2005年初版 P291 カバー裏端僅折れ跡 小口からページ端にかけて僅ヤケ

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2005年初版 P291 カバー裏端僅折れ跡 小口からページ端にかけて僅ヤケ

“「鬼と呼ばれた何か」の正体とは―酒呑童子伝説を読み解き、平安時代から中世に至る、「鬼」と「鬼退治」の足跡をたどりながら、鬼退治の物語がどう混交し、影響しあって伝播していったかを推理・検証する。緻密な考察と軽やかな想像力が、読む者の知的好奇心を刺激する、「もうひとつの日本文化論」。”(カバー袖紹介文)

目次:
はじめに
第一章 酒呑童子の原像―京都と四角四堺祭
 {一 鬼と京都の境界/二 道饗祭・四角四堺祭/三 四堺祭の一こま/四 酒呑童子の原像を求めて〈付 蝉丸・逆髪〉/五 境界の守護者と滝口/六 六地蔵/補説1 大枝山の大江山/補説2 鶏と雷公(頼光)}
第二章 酒呑童子のふるさと―中国の小説・伝説に探る
 {一 『大江山絵詞』と『酒呑童子絵巻』/二 「白猿伝」の影響/三 「陳巡検梅嶺失妻記」の影響/四 中国小説の日本への渡米/五 蚩尤伝説と酒呑童子/六 斉天大聖から酒呑童子へ/〈閑話〉疱瘡神(猩々)、やあい}
第三章 竜宮城の酒呑童子
 {一 竜宮としての鬼が城/二 竜王(水神)たる酒呑童子/三 兜二題/四 山伏姿の意味論/五 水神の両義性}
第四章 二つ大江山・三つの鬼退治―酒呑童子説話と聖徳太子信仰
 {一 竜宮の地としての丹後/二 麿子親王の鬼退治/三 伝説はローカルなものか/四 伝説をもたらした人々/五 酒呑童子説話と聖徳太子伝説}
第五章 伊吹山の酒呑童子
 {一 伊吹山はなぜ鬼退治の舞台か/二 伊吹山も竜宮の地}
第六章 酒呑童子説話の成立
 {一 渡辺綱と渡辺党/二 綱と四天王/三 四天王寺・住吉・八幡/四 叡山で跳躍する/五 祖本と逸本}

あとがき
文庫版あとがき
解説(永井路子)
付録 『大江山絵詞』復元の試み
索引
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