1989年初版　四六判　P406　カバークスミ、裏側袖折れ跡　地にＢ印　数ヶ所に少ページ開きグセ　裏遊び紙僅剥がし跡

都市景観、防災、衛生観念といった、幕末から明治の文明開化期にみられた社会の変容を具体的な例とともに挙げ、それらが人々の公衆道徳、生活様式のみならず、身体的知覚、空間認識などとも密接に関わっていることを論じる。

目次：
序

【第一部】　空間の機械―政治
第一章　可視化すること
　｛第一節　街並みを横切る政治／第二節　細民窟への視線／第三節　監獄からの眺め｝
第二章　構造化すること
　｛第四節　芝居の行方／第五節　囲い込まれた「遊び」／第六節　鉄道の条痕｝

【第二部】　知覚の訓育
第三章　教えられた似像《イメージ》
　｛第七節　博覧会という技術／第八節　錦絵とパノラマの間／第九節　ならされた坂｝
第四章　自己への知覚
　｛第十節　「清潔さの革命」／第十一節　家族のいる光景／第十二節　明るい場所｝

あとがき
関連年表
図版索引及び所蔵・出典一覧