昭和58年初版　菊判　P463　函背少ヤケ　本体ビニールカバー・月報付

目次：
序章　神と仏―民俗宗教の基本的理解―（宮田登）
　一　カミとホトケの対置
　二　祓え＝ハラエの構造
　三　カミ・ホトケ・ヒト

第一章　シャーマンの世界
　一　日本シャーマニズムの特質と類型（佐々木宏幹）　｛一　比較の視座から／二　「シャーマン」の呪術＝宗教的特質／三　日本のシャーマン―過去と現在／四　日本シャーマニズムのダイナミズム｝
　二　南島のシャーマン（山下欣一）　｛一　ユタ―巫女への道／二　ユタの職能分化と呪術行為／三　ユタとノロ｝

第二章　女性司祭の伝統（上井久義）
　一　古代社会の女性司祭
　二　祭祀組織と女性司祭
　三　女性司祭のさまざまな様態

第三章　仏教の民間受容（伊藤唯真）
　一　他国神の国内進出
　二　国神と仏神
　三　仏教受容と民俗
　四　ヒジリと民間仏教

第四章　神社と神道（中牧弘充）
　一　神道―日本的土着主義の宗教体系―
　二　古代の国家と神祇祭祀
　三　神祇祭祀から神道へ

第五章　民衆の宗教（西垣晴次）
　一　民衆の祭祀と律令制
　二　里人の巫覡と官の巫覡
　三　変動期の民衆宗教―官と民の儀礼の二重構造

第六章　魔と妖怪（小松和彦）
　一　祭祀される妖怪、退治される神霊
　二　「妖怪」の民俗的起源論
　三　呪詛と憑霊
　四　外法使い―民間の宗教者―
　五　異界と妖怪、異人と妖怪

第七章　自然と呪術
　一　呪ないの原理（宮田登）
　二　呪術と民俗儀礼（小野重朗）　｛一　山の精霊との戦い／二　水の精霊への呪術から水神信仰へ／三　病気神送りと道切り／四　稲作の呪術と卜占と｝

月報：
座談会　仏教受容と神々の問題（宮田登、橋本峰雄、山折哲雄）
『梁塵秘抄』の世界をうたいながら（桃山晴衣）
〈連載〉３　冷泉家の年中行事　春・夏（冷泉貴実子）