五来重著作集　本巻12＋別巻1　全13巻揃　法蔵館

2007～09年　A５判　月報揃（別巻は月報無し）　各巻とも特筆すべき瑕疵なく概ね良好な状態

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2007～09年　A５判　月報揃（別巻は月報無し）　各巻とも特筆すべき瑕疵なく概ね良好な状態

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●第一巻　日本仏教民俗学の構築●　2007年　P444
目次：
凡例
【I　仏教民俗学の提唱】
仏教と民俗学
　｛一　日本仏教の特質／／二　日本仏教と仏教民俗／三　仏教と常民／四　トーバの民俗学的考察／五　むすび｝
仏教儀礼の民俗性　―とくに修正会と修二会について―
　｛一　仏教儀礼の社会性と民俗性／二　修正会・修二会の諸類型／三　参籠型修正会／四　鏡餅型修正会と造花型修正会／五　香水型修正会・修二会｝
仏教と民俗
　｛序／一　仏教と民俗化について　―インド・中国・日本／二　仏教民俗学の対象／三　仏教的大師講／四　民俗的大師講｝
日本仏教の民俗性

【II　仏教民俗学の方法論】
日本仏教民俗学論攷
　序論
　第一部　日本仏教民俗学の方法　｛第一章　日本仏教史学と民俗学／第二章　日本仏教民俗学研究史の概観／第三章　日本仏教民俗学の対象と分類／むすび｝
　第二部　念仏芸能の研究　｛序言　―民俗的芸能としての融通念仏―／第一章　融通念仏と大念仏との関係／第二章　融通念仏と六斎念仏との関係／第三章　大念仏・六斎念仏の分布／第四章　近畿地方における大念仏・六斎念仏の諸形態／第五章　伊勢三日市の「おんない」行事と真宗高田派の大念仏｝
　結論

【III　仏教民俗学の回顧】
仏教民俗学のあゆみ
仏教民俗学の二十五年
仏教民俗学の概念
　｛一　仏教の伝播と民俗／二　聖と庶民仏教／三　迎講と厄落とし｝

解説（鈴木昭英）
出典一覧

月報：五来先生と角川の出版（高取利尚）／仏教民俗学から日本宗教民俗学へ（豊島修）／仏教民俗学と五来重先生（藤井正雄）

●第二巻　聖の系譜と庶民仏教●　2007年　P561
目次：
凡例
【I　高野聖】
高野聖
　｛はしがき／一　聖というもの（一）　―隠遁性と苦行性と遊行性と―／二　聖というもの（二）　―呪術性と集団性と世俗性と―／三　聖の勧進と唱導勧進性と唱導性―／四　高野浄土／五　高野聖のおこり／六　祈親上人定誉／七　小田原聖教懐と別所聖人／八　覚鍐と別所聖／九　仏厳房聖心と初期の往生者／十　高野聖の文学／十一　新別所の二十四蓮社友／十二　鎌倉武士と高野聖／十三　高野聖・西行／十四　俊乗房乗源と高野聖／十五　明遍と蓮花谷聖／十六　法燈国師覚心と萱堂聖／十七　千手院聖と五室聖／十八　高野聖の末路／まとめ／あとがき｝

【II　善光寺まいり】
善光寺まいり
　｛序章　謎の寺／第一章善光寺縁起／第二章　本田善光と中衆・大本願／第三章　善光寺如来と聖徳太子信仰／第四章　善光寺聖としての親鸞／第五章　善光寺聖／第六章　善光寺信仰と新善光寺｝

解説（伊藤唯真）
出典一覧

月報：日本から出た柳田國男と五来重（根井浄）／五来重先生に民俗学を学んだころ（浦西勉）／五来民俗学と狩猟研究（永松敦）

●第三巻　日本人の死生観と葬墓史●2008年　P385
目次：
凡例
【I　日本人の死生観・他界観】
日本人の死生観
〈付・日本人の死生観　―誌上シンポジウム〉現代における死と宗教（湯川秀樹、市川亀久彌、福永光司、谷川健一、阿満利麿、五来重）
葬墓制と仏教
日本仏教と葬墓
日本人の先祖供養観

【II　葬法と葬儀】
殯と葬
日本の葬制における擬死再生儀礼
遊部考
古来の葬送儀礼から見た現代の葬儀と葬具
補陀落と常世
補陀落渡海
死と信仰　―補陀落渡海の謎
仏檀と位牌
戒名と位牌の意義

【III　墓と供養】
両墓制と霊場崇拝
墓と供養
墓の話
墓と人形

解説（赤田光男）
出典一覧

月報：五来重先生の学問と私（田中久夫）／五来重先生を囲んで（奥村隆彦）／高野山麓の両墓制から（宮本佳典）

●第四巻　寺社縁起と伝承文化●　2008年　P434
目次：
凡例
【I　寺社縁起】
寺社縁起の世界
箱根山修験の二種の縁起について　―『筥根山縁起幷序』と『筥根権現縁起絵巻』―
鞍馬寺縁起とその修験道文化
当麻寺縁起と中将姫説話

【II　縁起絵巻】
絵巻物の見方
宗教史と絵巻物
民俗学と絵巻物
『粉河寺縁起』の狩人と光物
『北野天神縁起絵巻』と「道賢上人冥途記」
『春日権現験記絵』の夢想と託宣
『道成寺縁起絵巻』の宗教性
『信貴山縁起絵巻』の世界
『法然上人行状絵図』と融通念仏

【III　仏教文学】
仏教文学概論
『歎異抄』〈解説〉
「念仏法語」〈解説〉
『正法眼蔵随聞記』〈解説〉
「日蓮消息文」〈解説〉
軍記物語と民間信仰
『平家物語』と仏教
『平家物語』と宗教
説経から「語り物」へ

【IV　伝承文化】
弘法大師伝説の精神史的意義（上）
弘法清水　―弘法大師伝説の精神史的考察（中）
鬼むかし
鬼一口
安達ヶ原の鬼婆
牛方山姥と鯖大師
「鬼の小綱」の原点
瘤取り鬼と山伏の延年

解説（福田晃）
出典一覧

月報：五来先生の路を辿って　―元興寺から高野山へ―（阿部泰郎）／学恩（大島建彦）／五来先生との出合い（木村至宏）／墓守の禅僧（五来重）

●第五巻　修験道の修行と宗教民俗●　2008年　P494
目次：
凡例
はじめに
修験道における宗教的実践
【I　修行】
一　禅定
二　苦行
三　捨身
四　窟籠り

【II　遍路と修験】
一　遍路と行道
二　四国霊場と窟籠り

【III　木食・念仏と修験】
一　木食と修験
二　念仏と修験

【IV　修行のあかし　―験競べ】
一　飛鉢の験競べ
二　鑽火の験競べと柱松
三　活殺自在と金縛り
四　山伏の託宣と験

【V　聖火・聖と宗教民俗】
一　ひじりの意味
二　神道系の聖火
三　仏教系の聖火
四　民俗系の聖火
五　修験道の聖火

【おわりに】
修験道の現代的意義

解説（宮家準）
出典一覧

月報：修験道研究における先生の足跡（宮本袈裟雄）／大峯山取材行（服部友彦）／五来先生の採訪旅覚（藤田定興）

●第六巻　修験道霊山の歴史と信仰●　2008年　P422
目次：
凡例
【I　近畿霊山の山岳信仰と修験道】
大和三輪山の山岳信仰
金の御嶽
熊野三山の歴史と信仰
吉野・熊野修験道の成立と展開
高野山の山岳信仰
比叡山と修験道

【II　諸国霊山九峰の修験道と信仰】
山の宗教修験道講義
　｛第一講　熊野信仰と熊野詣／第二講　羽黒修験の十界修行／第三講　日光修験の入峰修行／第四講　富士・箱根の修験道／第五講　越中立山の地獄と布橋／第六講　白山の泰澄と延年芸能／第七講　伯耆大山の地蔵信仰と如法経／第八講　四国の石鎚山と室戸岬／第九講　九州の彦山修験道と洞窟信仰｝

【III　修験道文化・伝承論】
修験道文化について
修験道伝承論

解説（鈴木昭英）
出典一覧

月報：僧と巫のあいだ（佐々木宏幹）／五来重先生の〈熊野信仰〉研究の広がり（山本埴生）／能登の海と五来先生（西山郷史）

●第七巻　民間芸能史●　2008年　P472
目次：
凡例

【I　踊念仏と風流】
一遍上人と融通念仏
一遍の遊行と踊念仏
踊念仏と風流
念仏芸能の成立過程とその諸類型
念仏の芸能化について
風流の踊
融通念仏と六斎念仏
盆踊と越中チョンガレ節
盆と伝統芸能
念仏芸能の系譜
踊念仏から念仏踊へ
天狗と踊念仏

【II　民間芸能の諸相】
民間芸能序
民間神楽〈解題〉
盲僧琵琶〈解題〉
古浄瑠璃〈解題〉
説経・祭文〈解題〉
万歳・チョンガレ節・口説〈解題〉
操人形〈解題〉
念仏芸能〈解題〉
俗謡〈解題〉

【III　芸能史と民間芸能】
『天狗草紙』の放下・自然居士
芸能史と絵巻物
円覚上人道御と壬生狂言
法燈国師の念仏と虚無僧
中世の禅宗と放下・暮露
お国歌舞伎と念仏踊
仏教と芸能の世界
念仏と獅子舞
民俗的念仏の系譜

解説（山路興造）
出典一覧

月報：五来先生の門下生から（吉田清）／思い出すまま（武内範男）／五来先生との出会い　―「山岳宗教史研究叢書」の編集・取材より（岡倉捷郎）／妄想するなかれ（五来重）

●第八巻　宗教歳時史●　2009年　P483
目次：
凡例
【I　宗教歳時記】
はじめに
〈新年〉　｛修正会・修二会の餅と花｝
〈春〉　｛狐と初午／彼岸の太陽と念仏／上巳節供と雛あそび／やすらい祭と法華会／花祭と花供養／桜会と鎮花祭｝
〈夏〉　｛賀茂の御蔭祭と「みあれ祭」／五月五日は女の家／二十五菩薩練供養と「生まれかわり」／祇園御霊会の穂木から鉾へ／水無月の川祭と胡瓜／鞍馬竹伐と蓮華会／愛宕火と蓮華会｝
〈秋〉　｛七夕は棚幡／六道参りと千日詣／地蔵盆と塞の神祭／八朔の焼米と「憑みの節供」／八幡宮の放生会／名月と穂掛祭／三九日と菊の節供｝
〈冬〉　｛真如堂十夜念仏と十日夜／夷講と誓文払:／お火焚と神楽／新嘗と霜月大師講／大晦日の魂祭／大歳の客／節分の豆塚｝

【II　歳時記の宗教行事〈解説〉】
〈新年〉　｛鬼踊｝
〈春〉　｛道教経会／時宗踊念仏／御影供｝
〈秋〉　｛六斎念仏／六道参り／清水千日詣／奉燈会／地蔵盆／大覚寺大日会／醍醐祭｝
〈冬〉　｛吉祥院八講／法勝寺大乗会／鉢叩き／最勝寺灌頂／仏名会／寒念仏｝

【III　年中行事と宗教民俗学】
　｛年籠り／修正会・修二会と民俗／正月のオコナヒ／裸踊／鬼踊／鬼と修正会・修二会／『花祭』に見る鬼と花／節分の鬼と豆／若狭の「お水送り」／東大寺二月堂の「お水取り」／薬師寺の花会式／灌仏会と花祭／七夕と盆行事／盆と魂祭／施餓鬼と魂祭／餓鬼と施餓鬼／盆と盆踊／盆踊唄いろいろ／大文字の火／和布刈神事／仏教行事と花／『年中行事絵巻』の中の民衆｝

解説（藤井正雄）
出典一覧

月報：三輪山のむくろが谷（谷川健一）／五来重先生とご母堂、そして奥様について　―「五来学」の意図するもの（河野豊）／母ありき　―五来先生、母を語る

●第九巻　庶民信仰と日本文化●　2009年　P496
目次：
凡例
【I　元興寺極楽坊と中世庶民信仰】
総説　―元興寺極楽坊の中世庶民信仰について
元興寺極楽坊の棟札・柱刻銘寄進文および板書供養願文
元興寺極楽坊聖徳太子立像胎内納入物
元興寺極楽坊弘法大師座像胎内納入物
元興寺極楽坊発見の印仏と千体地蔵
元興寺極楽坊発見の木製五輪塔婆
元興寺極楽坊発見の納骨器
元興寺極楽坊発見の仏具類その他
元興寺極楽坊中世庶民信仰資料における闘茶史料

【II　庶民信仰の論理】
庶民信仰における滅罪の論理
紀州花園村大般若経の書写と流伝
民俗信仰としての大般若経
かくし念仏と通過儀礼
中世の庶民生活と仏教
日本仏教と民間信仰

【III　付論】
北陸門徒の関東移民

解説（小松和彦）
出典一覧

月報：高野聖の一側面（薗田香融）／五来先生に学んだ四年間（下坂守）／私にとっての柳田國男（五来重）

●第十巻　木食遊行聖の宗教活動と系譜●　2009年　P425
目次：
凡例
【I　弾誓の宗教体系】
塔の峰本『弾誓上人絵詞伝』による弾誓の伝記と宗教

【II　円空の造像の軌跡】
円空佛　―境涯と作品―
円空・木喰の生涯
野性と庶民宗教の芸術　―円空仏
円空の遊行と美並村
円空の宗教的系譜　―円空と弾誓との出会い―

【III　木喰の造像の軌跡】
微笑佛　―木喰の境涯

解說（伊藤唯真）
出典一覧

月報：五来先生と円空（池田勇次）／「火」と「水」と「風」（関根秀治）

●第十一巻　葬と供養（上）●　2009年　P525
目次：
凡例
【I　葬法論　―凶癘魂と鎮魂】
一　はじめに
　｛1　葬と仏教／2　凶癘魂とモガリ｝
二　古代の殯
　｛1　天皇家の殯（神武―景行）／2　天皇家の殯（成務―継体）／3　天皇家の殯（安閑―敏達）／4　天皇家の殯（用明―皇極〈斉明〉）／5　天皇家の殯（孝德―天智）／6　天皇家の殯（天武）｝
三　自然葬法と鎮魂
　｛1　自然葬法としての殯／2　殯の蘇生説／3　タマシズメとタマフリ／4　鎮魂神楽とタマシズメ／5　奏楽歌舞と鎮魂／6　遊部からイタコ・三味聖へ／7　久高島の風葬／8　御嶽と城／9　花籠と花縵／10　花縵と殯／11　花籠と傘と笠｝
四　殯の種類と構造
　｛1　聖の死者供養と青山型殯／2　青柴垣と青山および「みあれ」／3　忌垣型殯と切懸（モガリ）／4　忌垣型殯の変化／5　モンドリ型濱の発生／6　サンギッチョと鎌・鍬・石／7　山宮の藁ホコラとオハケ／8　八角円堂と廟／9　霊屋型殯の残存形態／10　文献上の霊屋と喪屋／11　貴所屋と「閉屋」／12　スヤ型殯の祖型　―天地根元造／13　スヤ型殯の種々相／14　籠型殯についての諸報告／15　ザルコロガシの籠の呪術性／16　籠と封鎖呪術／17幕垣型殯と四方幕／18　幕垣とへヤ／19　積石型殯と壇築き／20　洞窟型殯と洞窟信仰｝

【II　葬具論　―その宗教的観念】
一　はじめに
　｛1 葬墓史研究と葬具｝
二　葬送幡と天蓋
　｛1　葬列における四本幡／2　四本幡と矛四矛／3　四本幡と天蓋の偈と禅宗／4　天蓋と幡蓋／5　天蓋の滅罪性／6　龍幡と灌頂幡／7　龍頭とタマシイブクロ／8　白山と天蓋／9　神楽の白蓋と葬天蓋／10　白山の「五色の雲」と龍｝
三　杖と笠・蓑
　｛1　杖と死出の山／2　棺の杖と滅罪／3　墓上の杖とイキツキ竹／4　杖と梢付塔婆／5　葬墓の笠と蓑／6　葬墓民俗誌に見る杖笠と忌中笠／7　笠蓑の手向と笠地蔵／8　素戔嗚尊の蓑笠／9　昔話の隠れ蓑、隠れ笠／10　擬死再生の笠と灌頂／11　踊念仏の笠と蓑／12　四十九の餅と笠の餅／13　笠の餅の意味とエトリ餅｝
四　四花と忌串
　｛1　四花と「地取り」の四幣／2　四花と造花の混同／3　紙華と雪柳／4　四花の「地取り」と買地券／5　修験道の地取式と四花／6　占地と忌串の四花｝
五　経帷子
　｛1　経帷子と曳覆曼荼羅／2　経帷子と棺掛袈裟／3　経帷子の滅罪性／4　立山の布橋と経帷子／5　葬頭河と「河渡り」／6　片岡山飢人説話と死者の着物｝
六　棺
　｛1　棺とフネ／2　甕棺から桶棺、座棺へ／3　喪葬令の方相氏と轜車／4　方相氏と遊部／5　棺と構／6　棺の大きさと梵字／7　禅宗の棺の陽と放下｝
七　鍬
　｛1　禅宗引導作法と鍬投げ／2　古代の鍬と柴折りの手向／3　鍬と鋤と鎌／4　鍬と「きさりもち」と龍頭／5　鍬投げと「声かけ」／6　葬と霊魂と宗教と｝
八　松明と箒
　｛1　松明の二種／2　葬具としての箒｝
九　頭陀袋と入れる品々
　｛1　頭陀袋と三衣嚢／2　五穀袋と鎮魂／3　頭陀袋に入れる品々／4　頭陀袋とお血脈・お手判／5　お手判と御印文／6　頭陀袋の六文銭と針／7　血脈と念仏紙｝
十　葬送と念仏者
　｛1　葬送と念仏／2　葬送念仏と念仏者／3　念仏者と湯灌／4　『わが塔はそこに立つ』と念仏者／5　無霊魂論と葬式無用論／6　葬式仏教の復権／7　霊魂と念仏者｝
十一　ヨーロッパの葬墓とその研究書
　｛1　東欧の民俗学博物館と葬墓資料／2　パリの民芸民俗博物館の十字架／3　修道院と墓／4　ヨーロッパの「死と葬墓制」の研究書｝
十二　六道
　｛1　葬具の六道／2　六道の普遍性／3　『葬号』に報告された六道／4　民俗採集報告に見られる六道／5　辻蠟燭と道切り縄／6　六道の分類と枝竹の意味／7　道饗祭と法師陰陽師／8　道饗祭祝詞と黄泉国の岐神／9　六道と六面石幢／10　六道と六地蔵／11　六地蔵の死後救済／12　六地蔵信仰の普及／13　六道と仏教の唱導／14　六地蔵と道祖神の昔話／15　道饗祭の死霊饗遏の唱導説話／16　中陰忌の「三月がかり」／17　六道と六文銭／18　枕団子の六個と六道／19　葬具の残存とその報告｝
十三　被り物
　｛1　東国地帯の葬の被り物／2　畿内地方の葬の被り物／3　葬の俗信・迷信と十三仏巡礼／4　山陽・山陰地方の葬の被り物／5　四国・九州・南西諸島の葬の被り物／6　葬墓非仏教論への反論／7　葬の被り物の分類／8　額紙の宝冠と山伏の宝冠／9　仏教と葬送／10　シホオと志阿弥／11　紙冠の滅罪性と降魔性｝
十四　人形と槌
　｛1　葬具の人形と槌／2　葬具の人形と阿末加津／3　葬具の槌と鎮魂呪力｝

解説（赤田光男）
出典一覧

月報：五来先生と融通念仏（浜田全真）／五来重先生と立山芦峅寺の布橋大灌頂　―立山博物館（福江充）／業の世の美しさ（五来重）

●第十二巻　葬と供養（下）●　2009　P537
目次：
凡例
【II　葬具論　―その宗教的観念】
十五　塔婆
　｛1　葬と供養の塔婆（卒塔婆）とストゥーパ／2　七本塔婆と結界／3　四十九院塔婆と六角塔婆／4　供養の塔婆と日卒塔婆／5　六角塔婆と角塔婆／6　浄化の塔婆と卒塔婆流し／7　板石塔婆と板碑／8　塔婆の変遷と杓子塔婆／9　板碑型塔婆の宗教的機能｝
十六　四門と仮門
　｛1　四門と相撲と相拒／2　報告に見える仮門と四門／3　殯の四門と仮門／4　修験道と四門／5　四門鳥居と切懸／6　山の四門と殯の四門／7　修験道の葬墓と入定／8　室町時代以後の四門の文献／9　神道葬の四門と民俗葬｝
十七位牌
　｛1　葬具としての位牌／2　位牌の発生と貴族の位牌／3　位牌の書式と戒名／4　位牌以前の基層文化／5　位牌とホトケ木（塔婆）／6　位牌と石塔｝
十八　戒名
　｛1　日本人の民間宗教と地蔵／2　戒名と授戒と逆修／3　逆修の功徳と授戒／4　戒名の院号の秘密／5　再生信仰と禅定門号／6　「白山行事」による逆修／7　「布橋大灌頂」の逆修／8　白山の布橋と通過儀礼／9　結縁灌頂と庶民信仰／10　文献に見る逆修／11　逆修による石塔·石仏｝

【III　葬儀論1　―臨終儀礼】
一　はじめに
　｛1　葬墓制研究の開始／2　葬儀次第の分類と「死の用意」｝
二　仏教の臨終儀礼
　｛1　臨終儀礼とと安楽死／2　日本仏教の浄土教と安楽死／3　『往生要集』の臨終行儀／4　『臨終行儀注記』の紹介／5　「臨終行儀注記」の内容／6　安楽死のための作善／7　臨終の光明と安楽死／8　日本仏教と葬墓制のかかわり／9　『孝養集』の臨終行儀｝
三　民俗の臨終儀礼
　｛1　末期の水と逆さ屛風／2　民俗における臨終儀礼（一）／3　民俗における臨終儀礼（二）／4　「逆さ着物」と曳覆曼荼羅／5　棺掛袈裟と聖徳太子／6　曳覆曼荼羅と修験道／7　箒と猫と火車／8　末期の水と浄化儀礼／9　枕飯と枕団子／10　枕飯と浪泉之竈／11　枕飯と善光寺詣り／12　枕飯と「魂呼ばい」／13　「魂呼ばい」と招魂／14　仁徳天皇紀の「魂呼ばい」／15　「魂呼ばい」と陰陽道／16　「魂呼ばい」の蘇生説／17　蘇生と鎮魂　―タマフリとタマシズメ／18　挙哀と哭女／19　挙哀と『大宝律令」｝

【IV　葬儀論2　―殯斂儀礼】
一　通夜
　｛1　「座敷直し」と殯歛／2　殯と通夜／3　殯と遊部／4　通夜と鎮魂／5　民俗としての通夜／6　逮夜と葬の総名／7　民俗における葬の総名｝
二　発喪
　｛1　告知儀礼と二人使い／2　寺使いと白米／3　寺行きの米と死者の霊／4　弔問と香奠／5　「くやみ」と忌／6　香奠と香花（樒）／7　琉球八重山のコーパナ／8　村香奠と共同体葬／9　親族香奠と布施／10　香奠と香幢／11　「お斎いただき」と「外座」／12　葬の無遮大会／13　トキと斎と精進／14　村香奨とツナギ香奠／15　葬の滅罪と香奠／16　香奠返しと布施／17　香奠返しの膳部と講組｝
三　霊供
　｛1　霊供としての枕飯と熊野妙法山／2　枕飯の善光寺詣り弁当説／3　枕飯の蘇生説／4　御印文とお手判とお血脈／5　日本人の霊魂観念と仏教／6　摩頂御印文と滅罪／7　霊魂の遊離性と荒魂の荒暴／8　霊供と饗供／9　霊魂の一元論と二元論／10　コーラメシとロジモチ／11　枕飯と野飯／12　枕団子と染の問題／13　引張り餅と饗供／14　道饗祭の鬼魅と死霊／15　定説化した殯葬蘇生説の現状／16　忌の飯と枕飯／17　穢れと忌／18　忌・斎と籠り／19　葬の忌籠りとシアゲ法事／20　葬式無用論と親鸞／21　霊魂否定論と仏教／22　民間仏教と葬墓制／23　戦死者の霊魂の鎮魂／24　盛物の謎／25　盛物と杉団子／26　盛物の起源と非時香菓／27　果物から菓子、団子の盛物へ／28　盛物から華足へ／29　出雲美保神社の神饌と盛物／30　近江筒井八幡神社の杉盛と盛物｝
四　入棺
　｛1　入棺儀礼と湯灌／2　葬送記に見える湯灌／3　湯灌への宗派的解釈／4　民俗としての湯灌（一）／5　民俗としての湯灌（二）／6　民俗としての湯灌（三）／7　民俗としての湯灌（四）／8　民俗としての湯灌（五）／9　民俗としての湯灌（六）／10　民俗としての湯灌（七）／11　民俗としての湯灌（八）／12　民俗としての湯灌（九）／13「死者の日」と「ワルプルギスの夜」／14　ブロッケンの妖怪／15　巡礼教会の墓地と礼拝堂／16　湯灌と死穢とケガレ論／17　穢れと罪の観念／18　民俗としての湯灌（十）／19　民俗としての湯灌（十一）／20 念仏者と善光寺聖／21　念仏者と秘事法門／22　秘事法門と湯灌／23　「わが塔はそこに立つ」の湯灌描写／24　葬祭の企業化／25　呼気と秘事法門／26　阿弥陀聖と二十五三昧講の善知識｝

あとがき
解説（赤田光男）
出典一覧

月報：短くも最愛の御縁（頼富本宏）／父を想う（吉田龍子）／[本巻]完結にあたって（法蔵館）

●別巻　略年譜・著作目録・全巻索引●　2009年　P219
目次：
略年譜
著作目録
全巻索引
事項名索引
　地名・寺社名索引
　文献・史料名索引
　人名索引

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