祖先崇拝のシンボリズム オームス・ヘルマン 弘文堂

昭和62年 B6判 P189 帯端破れ、背少ヤケ カバー背少ヤケ、上端僅イタミ P161端僅破れ

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昭和62年 B6判 P189 帯端破れ、背少ヤケ カバー背少ヤケ、上端僅イタミ P161端僅破れ

シリーズ「にっぽん草子」

“日本人にとって祖先崇拝は宗教以前に内面化されている。それは社会現象としても宗教現象としても捉えきれない象徴に関わる文化のシステムなのである。死者の祖霊化と生者の成長過程のシンボリックな類比を明解に図示した著者が、日本のエートスの核心を照らし出す。”(帯文)

目次:
第一章 日本における〈祖先崇拝〉
 一 概観
  {唯一の近代的祖先崇拝社会/古代から現代まで/組織的大宗教と祖先崇拝}
 二 祖先崇拝の二、三の側面
  {社会と不一致な社会現象/宗教と言えない宗教的現象/シンボル分析}
 三 宗教テキストを構成する単語としての人間
  {先祖というテキスト/境界存在として無縁仏/先祖の世話をする人}

第二章 祖先崇拝のシンボル=システム
 一 シンボルの二つの特徴
 二 分析の枠
 三 祖霊化
  {戒名/位牌/塔婆/魂の地位/家の生者と死者相互の役割}
 四 無縁仏

第三章 祖先崇拝の世界観
 一 存在の一般秩序の公式化
 二 家の精神共同体
 三 死者の祖霊化と生者の成長過程との類比

第四章 祖先崇拝における崇拝者の態度
 一 崇拝者の宗教的経験
  (一)人間同士の交わりとの類比
  (二)祖先との交わりの型
   {義理関係/祖先の存在を意識する型/祖先・崇拝者の相互認識}
  (三)祖先崇拝によって高められる行為の傾向
 二 祖先信仰
  (一)信仰の意義
  (二)祭祀における遊戯
  (三)世俗化か宗教的変化か
   {平田篤胤と儒者/世俗化の過程/残留/崇拝者における祖先崇拝の位置づけ}
 三 祖先崇拝と帰属意識

第五章 祖先崇拝は滅亡するか
 一 先祖は家なしに存続できるか
 二 水子は近代の無縁仏か
 三 日本宗教とは
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