1977年　四六判　P384　函少スレ、少汚れ、僅時代シミ、背ヤケ　本体ビニカバーから表紙にかけて背少虫喰い　

装幀：政田岑生

目次：
編者序論
塚本邦雄論　―失われた磔刑を求めて（磯田光一）

【美】
塚本邦雄への私信（三島由紀夫）
短歌的喩の展開（吉本隆明）
喩の刺繍者　―塚本邦雄氏の近作について（斎藤史）
塚本邦雄論（藤田武）
〈水銀伝説〉を読む（寿岳文章）
単独者とユーモア（石原吉郎）
存在と形式の相剋　―伝統芸術の現代的課題（笠原伸夫）
塚本邦雄（上田三四二）
塚本邦雄論序説（桜井好朗）
主に現代短歌について（大岡信）
支えるものからかかわるものへ（笠原芳光）
文体と表現構造　―萩原朔太郎と塚本邦雄（吉田弥寿夫）
「耳」と「水の上」の詩語をめぐって　―塚本邦雄第七歌集『星餐図』 （田村隆一）
息づまるような求道者の情熱　―塚本邦雄著『夕暮の語調』（大岡信）

【叛】
ドードー島は悪の案内人　―『塚本邦雄歌集』（寺山修司）
塚本邦雄論（寺山修司）
戦中派歌人としての塚本邦雄（市川哲夫）
塚本邦雄の主題と方法　―退廃思想とその活力（安宅夏夫）
剿滅的前衛短歌論（笠原伸夫）
実感的前衛短歌論　―「辞」の変革をめぐって（菱川善夫）
『水葬物語』（秋村功）
塚本邦雄論　―『日本人霊歌』による（秋村功）
『水銀伝説』『緑色研究』　―《極》をさす磁針（吉田漱）
『緑色研究』ノオト（村上一郎）
塚本邦雄私論（花井純一郎）
悲願千体仏（堂本正樹）

【凶】
『感幻楽』考（種村季弘）
塚本邦雄論（菱川善夫）
現代短歌にとって愛とは何か　―塚本邦雄における死相の愛（松田修）
快楽の観察（寺山修司）
抽象的恐怖を排す　―塚本邦推論方法序説（田島邦彦）
『水銀伝説』批判（岡井隆）
幸福への呪　―塚本邦雄歌集『緑色研究』（寺山修司）
藍青研究（角田清文）
De Profundis（花井純一郎）
塚本邦雄の反世界（笠原芳光）
『夕暮の諧調』（磯田光一）
あくなき死の頌歌　―塚本邦雄著『紺青のわかれ』（篠弘）
呪文律のオラトリオ　―塚本邦雄歌集『星餐図』（加藤郁乎）
虚無と存在の対峙　―塚本邦雄歌集『星餐図』（澤村光博）
憎しみの器　―〈塚本邦雄序説〉（高橋睦郎）

編者あとがき（磯田光一）