2000年　22.3×29.0　P207　表紙少キズ、背少ヤケ　巻頭数ページ端少シミ汚れ

テキスタイル・デザイナー粟辻博の回顧展図録。
テキスタイルデザインを中心に紹介しつつ、初期の素描、空間・プロダクトデザインといった仕事も含め、全239点のカラー図版を掲載する。

“…粟辻の斬新な表現は伝統的な染めや織りの世界とも、機能一辺倒であった当時の産業デザインとも一線を画し、日本のテキスタイル・デザインの水準を世界的な水準へと押し上げるうえで大きな役割を果たしました。さらに粟辻は「表層のデザイン」という独特の観点から、テキスタイルにとどまらず、食器や家具、さらには建築空間に対しても優れたデザイン感覚を発揮しましたが、1995年、惜しまれつつ他界しました。
没後5周年にあたって開催するこの展覧会は、粟辻の30余年にわたる活動を、 テキスタイルを中心に製品から空間のデザインにいたる多様な作品群によって回 顧するものであり、粟辻の仕事の全体像を知る絶好の機会となるものと信じます。…”（巻頭「あいさつ」より）

目次：
【1　テキスト】
粟辻博の新しさ（田中一光）
粟辻博展によせて（内田繁）
粟辻博の生みだしたデザイン（柏木博）
粟辻博における表面（尾崎信一郎）
粟辻博の作品との三つの接点（内山武夫）

【2　カタログ】
第一部 草創の時代
第二部 抽象の時代
第三部具象の時代
第四部 「自立した表層」へ
第五部 素材をめぐる冒険
第六部 建築からプロダクトまで

【3　レクチュア再録】
サーフェスとしてのテキスタイル（粟辻博）

【4　作品リスト等】
作品リスト
粟辻博　年譜
参考文献