1970年11月号 B5判 P128 全体に経年によるヤケ 表紙少イタミ、汚れ
目次:
グラビア〈シネマ・エロチシズム〉
【特報 大衆の性的娯楽を奪うな =ピンク映画は誰のためにつくられるか=】
虚構と現実の脈絡を創出する(鈴木志郎康)
原型のある暗闇のなかに(吉増剛造)
おかしく、エッチで、また素敵(泉大八)
善良な観客を裏切るな(今月のピンク映画評)(斎田政則)
何が難しいことだって(渡辺護)
シナリオ (秘)湯の町 夜のひとで(脚本:大和屋竺 監督:渡辺護)
【インタビュー】黒沢明 〈どですかでん〉は英雄否定か(きく人:小川徹)
絵金の映画化について(中平康)
【特集1 映画と“親密な関係”を恢復するために わがスクリーンのニユーアイドル】
若山富三郎 八方破れの熊虎親分の生理(内田栄一)
ドリフターズ 全員集合!の政治性(高沢瑛一)
梅宮辰夫 シンボルの帝王のゆくえ(佐藤静子)
渥美清 豆腐屋の娘ごときに惚れるナ フーテンの寅さん(山田宏一)
渥美マリ 腔腸動物であることのタノシさ(高りょう)
渥美マリ 彼女ノ処女性ハイツマデモツカ(押川義行)
緑魔子 男のもとへゆくとき鞭を(天野哲夫)
ピーター・セラーズ 狂気を愛しむ眼(宮田雪)
アラン・ラッド 帰ってきたシエーン(渡辺武信)
【特集2 この現代の“英雄”製造業者たち 現代流行マンガ作家論】
梶原一騎 巨人の星はヒットラーの思想(森秀人)
赤塚不二夫 鏡よ鏡 べし覚え書(帷子耀)
東海林さだお これが現代サイティ漫画だ(いいだ・もも)
ジョージ秋山 人喰った讐いか冴えぬアシュラ(佐木隆三)
永井豪 マンガと映画の間(仙波輝之)
長谷川町子 サザエさんの性生活(寺山修司)
劇画作家とは一体何か(大和屋竺)
【異色映画論】
湿地の感覚 〈Z〉〈みどりの壁〉〈いちご白書〉〈怒りを胸にふりかえれ〉(柄谷行人)
サイモンは走っている 〈みどりの壁〉(黒井千次)
錘りは真直ぐにたらせ 〈z〉(岡庭昇)
空色の汽車に轢かれてみたい 〈みどりの壁〉(中村宏)
かくて日米同盟は安泰だか 〈トラトラトラ〉〈燃える戦場〉(佐竹茂)
幻をつきぬけて不可視の故郷へ(片岡啓治)
ビートルズの秋 〈レットイットビイ〉(内藤誠)
今月の日本映画の力作〈野良猫ロック・セックスハンター〉(広瀬嚢、飯島哲夫)
流行歌の人間学・浅川マキ(鈴木いずみ)
TV時評(菊地仁)
シナリオ 闇のなかの麟魅魍魎 榎本滋民「血みどろ絵金」より(新藤兼人)