中国の幽霊 怪異を語る伝統 竹田晃 東京大学出版会

1980年 四六判 P232+索引P4 カバー背ヤケ、内側端時代シミ 小口ヤケ 天時代シミ多

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1980年 四六判 P232+索引P4 カバー背ヤケ、内側端時代シミ 小口ヤケ 天時代シミ多

“…本書において私は、魯迅が指摘したような中国人の伝統の中から、中国人の〈生死観〉というものに焦点をしぼり、いわゆる〈幽霊譚〉を手がかりにしてそれを考察し、併せて、そのような観念が文学作品としてどのように語られ、そして読まれてきたかということを、個々の作品を例として挙げながら、中国文学史上の問題として論じてみたい。”(本書巻頭「はじめに」より)

目次:
はじめに
序 「怪力乱神を語らず」

【I 魂】
陰魄と陽魂
離魂
鎮魂と招魂

【II 冥界】
泰山の冥府
冥界と地獄

【III 幽明の交通】
再生
相思樹・連理枝

【IV 冥婚】
幽霊の習性
幽霊の嫌うもの
幽霊の知覚
怨念と嫉妬

【V 知識人と民衆
志怪流行の背景
無鬼論・無神論
民衆の中の鬼神
民衆の中の怪談

【VI 文学としての怪異譚】
記録から文学へ
『聊斎志異』の世界
正統的志怪への回帰
終 『妖怪変化を恐れぬ話』

あとがき
索引
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