吉良の首 忠臣蔵とイマジネーション 今尾哲也 平凡社

1987年 A5変型判(ページ部分14.8×19.5) P234 帯スレ、端少破れ、背少ヤケ カバー少イタミ、背から端にかけてヤケ

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1987年 A5変型判(ページ部分14.8×19.5) P234 帯スレ、端少破れ、背少ヤケ カバー少イタミ、背から端にかけてヤケ

叢書 演劇と見世物の文化史

標題作「吉良の首」では、赤穂浪士の仇討を題材とした種々の歌舞伎演目にみられる「吉良上野介(をモデルとした人物)の首級が本物と偽物の二つ持ち帰られた」という場面について、当時の書簡や記録、日記、随筆などの文献を仔細に検討し、史実としての事件から巷間の風説がうまれ、芝居の脚色につながる流れを考察する。
「不義士の復権」では、赤穂浪士のなかで討入りに参加しなかった者たちについて、やはり記録文献から実状を探るとともに、後世に芝居の中で名誉を回復するような描かれ方をする、その推移を辿る。
「『太平記』と『忠臣蔵』」では、『太平記』の流れを引いて塩冶判官・高師直が登場する諸々の作品との比較から、『忠臣蔵』を位置づける。

“『忠臣蔵』は、いかにして形成されたのか。事件からさまざまの風説へ、そして物語から舞台へ。江戸人のイマジネーションがこの〈物語〉をつくりだしていく過程を、「吉良の首」「不義士」「太平記」を鍵にして語る。”(宣伝文)

目次:
吉良の首
不義士の復権
『太平記』と『忠臣蔵』

二段目異聞 ―跋に代えて
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