1978年　20.1×27.8　P127　表紙少スレ、僅汚れ　小口ヤケ

“奇妙な戦争。時は十九世紀末、頽唐のパリ。称して「薔薇戦争」という。エリファス・レヴィの心酔者にして「薔薇十字カバラ会」の首魁スタニスラス・ド・ガイタ。対するは、「カトリック薔薇十字会」の指導者ジョゼファン・ペラダン。薔薇と十字、あるいは闇と光、隠秘と顕示、異教と正教……
魔術は、あらゆる二極の一元化、薔薇と十字との至福の婚姻を企図し続けてきた。
占星術、錬金術とならぶ「伝統の学」たる魔術の歴史をその起源から現代まで、栄光と悲惨につつまれた魔術師の興味深いエピソードを織り込みながら通観した、もう一つのヨーロッパ精神史。”（表紙紹介文）

目次：
天地の間に
西欧の魔術の起源
降神術《テウルギア》
長い夜
魔法書
魔術学者
ロマン主義の復活
薔薇戦争
線合したひとびと
黙示録の獣
今日の魔術

資料図版とその解説
　魔法書『ソロモンの鍵』／魔法書道具と図形／魔法書『聖なる魔術』／天使と超人／カバラ　生命の樹／カバラ　人間は小宇宙である／薔薇十字／薔薇十字とメーソン／妖術使／タロッコ／エリファス・レヴィ／デカダンス／「黄金の夜明け」／オースティン・スペア／テレーム／道士クロウリー／アレスター・クロウリーとケネス・アンガー