2003年　四六判　P291　帯付　カバー僅スレ、端僅イタミ、内側少時代シミ

“生命軽視・自然破壊を生んだ功利主義の価値観を排し、美の固有価値の復権とはじめて唱えた書。
本書で最初に「固有の美」という観念を打ち出し、「生命こそ最高の価値あるもの」という思想の結実へと至る、ラスキン『近代画家論』全五巻の白眉の一巻！”（帯文）

ジョン・ラスキン『近代画家論』原書全5巻のうち、第1巻第2部の後半部分および第2巻の翻訳。

目次：
まえがき　―理解を深めるために

【第二部　真実について】
第四節　大地の真実
　第一章　一般的構造
　第二章　中央の山岳（主脈の山々）
　第三章　傍系の山脈・丘陵（支脈の山陵）
　第四章　前景
第五節　水の真実
　第一章　夕ーナーによって描かれた水
第六節　植物の真実　―第二部の結論
　第一章　植物の真実

【第三部　美の観念】
第一節　構想的能力（構想力）
　第一章　構想的能力の地位と諸関係
　第二章　感覚の喜びとしての構想的能力
　第三章　感覚の印象における精確と不精確
　第四章　美についての誤った意見
　第五章　典型美（その一）　無限性　―聖なる不可解性の型
　第六章　典型美（その二）　統合性　―聖なる包括性の型
　第七章　典型美（その三）　休らい　―聖なる永遠性の型
　第八章　典型美（その四）　左右対称性（相称性）　―神聖な公平の型
　第九章　典型美（その五）　純粋性　―聖エネルギーの型
　第一〇章　典型美（その六）　節度　―法による支配の型
　第一一章　典型美についての総括
　第一二章　活力美（その一）　相関美
　第一三章　活力美（その二）　種属美
　第一四章　活力美（その三） 人間美
第二節 想像的能力（想像力）
　第一章　想像力の三形態
　第二章　連想的想像力
　第三章　透察的想像力
　第四章　瞑想的想像力
　第五章　超人間的理想

あとがき