1989年　四六判　P194　帯少スレ、少汚れ、背少ヤケ　カバー少ヤケ　小口ヤケ、時代シミ　見返し少時代シミ

“占星術、錬金術、新プラトン主義、ヘルメス哲学…
自然を有機的統一体とみ、マクロコスモスとミクロコスモスの照応を信じた自然哲学者の壮大な宇宙観。”（帯文）

目次：
序文　魔術の知を求めて

【I　ルネサンスと魔術】
第一章　ルネサン スの陰と陽
　（a）陰陽と魔術的世界観
　（b）中世社会への逆照射
　（c）魔術の説話
　（d）時代の転換

第二章 魔術の水脈
　（a）プリニウス『博物誌』
　（b）『博物誌』以前
　（c）新プラトン主義とへルメス思想

第三章 魔術と占星術
　（a）星の神性
　（b）百科全書的な知
　（c）占星術の深化　―『ビカトリクス』

第四章　魔術と錬金術
　（a）錬金術の基調
　（b）中間的存在

第五章　ルネサンスと魔術
　（a）“対決”の所産
　（b）フィチーノ
　（c）ピコ
　（d）スピリトと占星術
　（e）人体の中のスピリト

【II　魔術の復権】
第一章　自然魔術
　（a）有機的自然観
　（b）カルダーノ
　（c）『自伝』の中の知
　（d）円環する知
　（e）デッラ・ポルタ
　（f）自然魔術とは
　（g）魔術師とは
　（h）自然の構造

第二章　魔術の復権
　（a）自然哲学
　（b）テレージオ
　（c）カンパネッラ
　（d）『聖書』は地動説か
　（e）自然の力学
　（f）革命の力学
　（g）中間的存在の自然魔術
　（h）魔術の復権

【III　黒魔術】
第一章　時代の裂け目
　（a）呪術的世界
　（b）魔女
　（c）デーモンと自然魔術

【IV　魔術観の歴史】
第一章　研究の視座
　発展型（ソーンダイク）
　世界観（カッシィーラー）
　可変性（ガレン）

あとがき　―魔術の知の現在