オーレリア 夢と生 ジェラール・ド・ネルヴァル 訳:篠田知和基 思潮社

1986年 A5変型判(ページ部分14.3×21.0) P80 カバー背から端にかけてヤケ大 帯付

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1986年 A5変型判(ページ部分14.3×21.0) P80 カバー背から端にかけてヤケ大 帯付

“最愛の女性オーレリアを失った痛手、運命の打撃、狂気と旅浪にさまよう病める魂、人生の極限状況を詩的に探求した幻の遺作の完訳。”(帯文)

“ネルヴァル(Ge'rard de Nerval 1808-1855)は、第一部が雑誌ルヴュ・ド・パリに出てほどなくして首を吊って死んだ。第二部はそのあとで出た。したがって首尾の整わないところ、あきらかに欠落と思われるところもあるが、これはこのままで読むものとして受け入れられて久しい。”(訳者あとがきより)

目次:
【第一部】
I 夢はもうひとつの生である
II その女にはしばらくして、また別な町で会った
III 現実生活への夢の流出とでも呼びたいものがこのときからはじまった
IV ある晩、たしかに自分はラインの岸辺に連れてこられたのだと思った
V まわりではあらゆるものが姿を変えていた
VI そのような考えは、つぎに見た夢でいっそうたしかなものになった
VII はじめはそれほど幸せだったその夢は、私を大いなる困惑の中におとしこんだ
VIII やがて怪物たちは形を変え、はじめの皮を脱ぎ捨てて
IX そのような幻が目の前に現われては消えていった
X 想念がしだいに私を陥れていったふしぎな絶望をどうやって描いたらいいだろう

【第二部】
I また失った! すべては終りだ
II そのような考えが私を投げこんだ失意のほどを語りつくすことはできない
III 炎が、心の中のもっとも悲痛な思いにかかわっているこの愛と死の聖遺物を燃しつくした
IV この幻と、それがひとり居の時間にひきおこした考えとの結果生まれた感情はあまりにも悲しく
V そのときから病状がぶりかえして、一進一退をくり返すことになった
VI その庭に集まった人たちは、みんな星になんらかの影響を持っているものと想像した

あとがき
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