1994年3刷 A5判 ソフトカバー P309 カバー端僅ヤケ、僅汚れ、少イタミ 天汚れ
目次:
1 後期現代《レイト・モダン》
{モダニズムの固定化/画商-評論論家システムと展覧会/抽象表現主義の勝利とアメリカ/美術学校の拡張/美術の民主化・余暇の組織化}
2 抽象表現主義
{ゴーキーの個性的な表象群/ポロックの不定形な抽象のスタイル/マザウェル絵画の郷愁のレトリック/神秘の前のスクリーン、マーク・ロスコ/東洋的なものからの影響/文化として論じうる絵画}
3 ヨーロッパの動向
{孤独な画家たち/リアリズムの傾倒/ベーコンとバルテュスの気質/一九四〇年代後半から五〇年代のパリ/戦後ヨーロッパの複雑な連関性/デュビュッフェの偏愛/ド・スタールの穏やかな味わい}
4 ポスト・ペインタリー・アブストラクション
{アルバースの方形の受動性/寡黙さと情熱の欠如/モリス・ルイスの色彩への愛好/キャンバスをオブジェと同一視する/絵に通じた観衆を選ぶ/モダニズムの権威主義を体現}
5 ポップ、エンヴァイラメントとハプニング
{“純粋な”絵画からの逸脱/行為の象徴的価値としての芸術/ロウコスト・大量生産・巨大企業/イギリス美術の“神童”ホックニー/アレン・ジョーンズ、R・Bキタイなど/抽象表現主義への三つの挑戦/境界を越えるウォーホル/コラージュされた環境の感性}
6 オップ・アートとキネティック・アート
{ヴァザレリによる独餌の根源/キネティッ・クアートのカテゴリー/機械仕掛けのオブジェと光・音/ホログラフィーとコンピューターアート}
7 従来の彫刻
{ジャコメッティの“孤立”/ヘンリー・ムーア、彫刻による隠喩/“中間世代”とイタリアの彫刻家たち/過去の巨匠と伝統的カテゴリー}
8 新しい彫刻
{テクノロジー交化とデイヴィッド・スミス/尖端で過去と未来を見わたすアンソニー・カロ/“手づくり”と擬似機械/展示・イヴェントと手を結ぶプラスチック/表現性を取り除くことへの集中/ミニマル・アートと反芸術への方向}
9 スーパーリアリズム
{絵は複製の複製である/眼がみるよりも正確に現実をつくる/無意味さと絶望を修辞ぬきで表現}
10 多様な選択 ―コンセプチュアル・アートから新表現主義まで
{知性の意匠と環境形式/パロディとバッド・ペインティング/女権拡張論者・エスニック・ゲイ}
原註
参考文献
訳者あとがき
図版リスト
索引