1975年 四六判 P188 カバースレ、端少イタミ、背ヤケ大、内側時代シミ 小口および巻頭数ページ時代シミ多
“造形芸術、彫刻の構造と機能を実地の創造活動を通して明らかにしながら、新しい芸術創造においてサイバネチックスにもとづき《空間》と《光》と《時間》の力学的諸原理を説く。科学を芸術化し、芸術を社会化する必要性を提言し現代建築、都市問題に大きく寄与。”(カバー裏紹介文)
目次:
日本の読者へ
まえがき
序
第一章 定義
{断絶の定義/芸術の定義/サイバネチックスの定義/わたしの探求によって、芸術に導入される七つのあたらしい要素}
第二章 力学的彫刻の三段階
{科学技術の出現の諸結果/自然現象の進展と芸術/空間と光と時間の力学/自然のリズムと芸術/時間を構造化する芸術の精神療法的価値/構造と事件と《サスペンス》/技術の、芸術へのあたらしい介入}
第三章 空間力学
{空間力学の定義/空間力学の役割/彫刻家の役割/空間力学的彫刻の役割/全部が、あるいは部分的に動く空間力学的彫刻はスペクタクルとしての彫刻である/自然と建築/造形社会学/精神的眺望/物理的眺望/エネルギー的眺望/生理学的眺望/形態学的跳望/ふたつの造形的複合の間のたたかい/結論}
第四章 芸術と科学
第五章 構造と不確定、開かれた形式、視覚と時間の歪像
{不確定と秩序/創造のメカニズム}
第六章 存在と存続、音とビジョン
{自由にできる素村としての時間/時間のマスの質と量/個人と集団とのプログラミングの関係/芸術とエントロピー/創造とプログラミング/呪縛の時間的限界(飽和の閾)}
第七章 時間と情報と芸術
{無規制解除のメカニズム/芸術家と情報/たくさんの時間の統一/芸術家と非時間性}
第八章 ミクロの時間
{前進行動/概念的なものから潜在的なものと、知覚できるものヘ/ミクロの時間―分析/前進行動の分析/潜在行動と溯及行動の分析/芸術行動と、イニシアチーブ、空虚、自在さの三部作/再転換されたミクロの時間、美学と宗教と科学}
第九章 人間と社会の構造上の関係
第十章 人間の拡張
{芸術と科学と全般的進展の関係を組織する問題}
訳者あとがき