1974年　Ａ５判　P382＋あとがき　帯および函スレ、背ヤケ大、角少イタミ　本体背ヤケ

“饒舌にはじまった戦後　―私的パロルの拒絶から沈黙の高みへ。文学の真の理解に向ってらせん階段をめぐる。エクスプリカシオン・ド・テクストを通して、詩と言葉の問題を明晰にとらえる。”（帯文）

目次：
【中也と朔太郎】
中原中也『朝の歌』について
中也の詩論に沿って
中原中也とフランス文学
中也の「極限のはぐらかし」 とヴェルレースの「メプリーズ」
物の静寂と充実

【現代詩について】
現代詩に音楽の回復は可能か
戦後詩の技法
那河太郎に呈する主題と変奏
曠野の詩人

【仏英詩と日本詩】
文体論と文学研究
言語と詩形
仏英詩のリズム
仏英詩の脚韻
文学における言葉の機能
高橋邦太郎『蜻蛉集』考

【ポール・ヴァレリ】
ポール・ヴァレリーと物理学
仏英詩の批評とヴァレリーの詩論
ヴァレリー、アラン、サルトル

【「テル・ケル」の二人】
ジャン＝ルネ・ユグナンについて
『もう一つの青春』のために
チボードーとの往復書簡
「テル・ケル」とチボードー

あとがき
初出一覧