1975年 四六判 P366 帯およびカバーヤケ、汚れ、端少イタミ 小口ヤケ、シミ汚れ
“国民性や文化的背景の差異を超えて訴えかけてくる外国文学の中で、英米の文学世界が、曲折を経ながらロシア文学を受容し、それに反応してきた過程を、作家・批評家あるいは読者の寄稿文などから浮かび上がらせる異色のアンソロジー。”(帯文)
目次:
序(ドナルド・デイヴィー)
抵抗
I トルストイの『幼年時代と青年試合』
II ツルゲーネフ、ドストエフスキイ、トルストイ(ジョージ・セインツベリ)
III ツルゲーネフとトルストイ(ジョージ・ムア)
ツルゲーネフとイギリスにおけるその弟子たち
IV イヴァン・ツルゲーネフ(一八一八―一八八三)(ヘンリ・ジェイムズ)
V ジョン・ゴールズワージイ(フォード・マドックス・フォード)
ドストエフスキイ
VI ドストエフスキイとトルストイ(D・S・メレシコフスキイ)
VII ドストエフスキイとローザノフについて(D・H・ロレンス)
逆の流れ
VIII ディケンズとの最初の出合い(V・G・コロレンコ)
IX ロシアにおけるディケンズ―徳育家(あるロシア人寄稿家)
トルストイ
X 芸術家としてのトルストイ(D・S・メレシコフスキイ)
XI トマス・ハーディー、ヴェルガ並びにトルストイ(D・H・ロレンス)
{「トマス・ハーディー研究」の第三章から/「トマス・ハーディー研究」の第九章から/ジョヴァンニ・ヴェルガ著『カヴァレリア・ルスチカーナ』の序文から}
XII D・H・ロレンスと『アンナ・カレーニナ』
{アンナ、ロレンス、〈掟〉(ヘンリ・ギフォード)/ロレンスとトルストイ(レイモンド・ウィリアムズ)/『アンナ・カレーニナ』についてもう一言(ヘンリ・ギフォード)}
XIII トルストイ、レールモントフ、その他(ドナルド・デイヴィー)
{『クロイツェル・ソナタ』/スタンダール/ゴーゴリとディケンズ/プーシキンとスターン/プーシキンとレールモントフ/ルソーとツルゲーネフ/「不自然化」/レールモントフ}
チェーホフ
XIV チェーホフとイギリス人(D・S・ミルスキイ)
XV チェーホフ(トーマス・マン)
ゴーゴリ
XVI 現代作家ゴードリ(フィリップ・ラーヴ)
訳者あとがき
索引