昭和11年4版　四六判　P324＋解説P38　全体的に経年によるヤケ、汚れ、スレ、イタミ　函割れ補修

旧字旧かな遣い

クロフツの探偵小説『樽』を森下雨村が翻訳。
巻末に江戸川乱歩、甲賀三郎、大下宇陀児、水谷準、井上良夫による解説を付す。
装幀は松野一夫。

目次：
序

樽
　｛一　奇怪な積荷／二　樽を追ふ警部／三　塀上の監視者／四　深夜の会見／五　フェリックスは語る／六　探偵術／七　樽の捜査／八　樽の内容／九　巴里警視総監室／一〇　手紙の差出人／一一　デュピェール商会／一二　サン・ラザール停車場／一三　着衣の主／一四　ポワラック語る／一五　アルマ街の家／一六　バーンリィの活躍／一七　討論／一八　ルファルジュの活躍／一九　アリバイの吟味／二〇　驚くべき証拠／二一　フェリックス逮捕／二二　クリフォードの調査／二三　トーシュの登場／二四　遂に手掛り／二五　トーシュの苦悩／二六　解けゆく謎／二七　劇的な終結｝

リアリズム探偵小説の最高峰（江戸川乱歩）
「樽」の後味（甲賀三郎）
「樽」を掬す（大下宇陀児）
これ亦機知挑戦（水谷準）
傑作探偵小説「樽」の吟味（井上良夫）