歌の根拠へ 言葉と事実のあいだ 沢口芙美評論集 雁書館

1989年 四六判 P229 帯角折れ跡 カバー僅汚れ、内側時代シミ 小口シミ汚れ

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幻想・綺想・怪奇・シュルレアリスム・前衛・・・国内幻想文学・芸術・評論塚本邦雄




1989年 四六判 P229 帯角折れ跡 カバー僅汚れ、内側時代シミ 小口シミ汚れ

“釈迢空、岡野弘彦、武川忠一、塚本邦雄、高野公彦、寺山修司、そして岸上大作!
時代と人の生き方が作品にどう反映されているか。歌わざるを得なかった作者の内的必然性を探り、作品の持つ美を短歌史の視点から深く掘り起こそうとする、気鋭の論客による清新かつ重厚な第一評論集。”(帯文)

目次:
I
釈迢空 供養塔の頃
迢空初期における石川啄木の影響
深深としてひそやかな世界 歌集『海やまのあひだ』
新形式の同伴者 超空と自由律短歌
魂の救済 「倭をぐな 以後」
「南島 死者の書」考 岡野弘彦における折口春洋
テーマの熟成と変容 岡野弘彦研究
主題の処理をめぐって 武川忠一作品を読む
偷理を尽して幽艶を待つ 『秋照』の一種
覚醒者の苦汁 『秋照』以後の歩み

II
反時代のなかの時代 塚本邦雄の歌
おほよそに詩歌はかなき 塚本邦雄の近作から
青年・男・父 塚本邦雄論
塚本邦雄の一首と十字架のキリスト像
『水銀伝説』をめぐって
塚本短歌の精華 自選歌集『寵歌』
北暗ければ望輝ならず 寺山修司『田園に死す』
寺山修司と岸上大作
岸上大作私記
言葉と事実のあいだ 岸上大作のこと
静謐なる抒情 高野公彦歌集『汽水の光』
四つの連作をめぐって 歌集『水木』
水辺の夢想 歌集『雨月』を読む

III
流麗な調べにのる青春の傷みと憧れ 窪田空穂『まひる野』『明暗』を読む
長歌作者としての窪田空穂
原阿佐緒にとって男性とは何であったか
心の破れから艶へ 〈老い〉の歌百人一首

あとがき
初出発表覚書
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