昭和41年 A5判 P1034 函ヤケ、シミ、角イタミ 本体背スレ 小口からページ端にかけて時代シミ 裏見返し上角剥がし跡
目次:
はしがき
【第一編 『好色一代男』の絵本文学 『大和絵のこんげん』の研究】
第一章 『大和絵のこんげん』の発見
第二章 江戸板『好色一代男』偽板説と大衆向俗本説
第三章 絵本文学としての『大和絵のこんげん』
第四章 菱川師宣と西鶴の立場
第五章 『大和絵のこんげん』のモラル
第六章 『大和絵のこんげん』の画面検討
第七章 西鶴・師宣の努力と世之介の紋章
【第二編 『好色一代男』の絵本文学 『好色世話絵づくし』の研究】
第一章 文学研究と時代的の偏見
第二章 『好色世話絵づくし』への神護
第三章 外国大学図書館の浮世草子
第四章 『好色世話絵づくし』の文章方面の検討
第五章 平易化の態度と西鶴の肖像
第六章 『好色世話絵づくし』の画面検討
第七章 表紙・題簽・奥附などの検討
第八章 石川流宣をはさんだ西鶴と師宣
【第三編 西鶴・師宣と絵図】
第一章 三大芸術家菱川師宣・井原西鶴・山東京伝
第二章 『浮世絵師系伝』の最初の編者についての憶説
第三章 西鶴は絵図製作の巨人に勝つ
第四章 『一目玉鉾』の城主と原稿整理・旅行説
第五章 江戸板は西鶴の依頼出版か
【第四編 西鶴筆の自画賛物。画技の基礎の作品】
第一章 自画賛物。短冊その他の筆蹟物
第二章 『山海集』は西鶴の自画に非ず
第三章 『俳諧三ヶ津 歌仙絵入』と西鶴を援助した無名画工
第四章 『高名集』の挿絵と筆蹟
第五章 西鶴の書き損じと偽筆
【第五編 西鶴作「十二ヶ月物」の研究】
第一章 西鶴作「十二ヶ月物」とその伝来
第二章 『西鶴手控え自画賛句巻』の研究
第三章 『各画面鶴永印 西鶴自画賛新十二ヶ月』の研究
【第六編 画賛物と板下絵との関係】
第一章 画賛物を通して『好色一代男』を眺める
第二章 画賛物から挿絵をながめる
第三章 今まで西鶴の自画と言われた挿絵の顔の様々
第四章 『西鶴』(天理)の毘沙門格子と「解説篇」への願い
【第七編 西鶴の筆蹟研究】
第一章 「『の』の字鑑定」と『俳諧胴ほね』
第二章 西鶴筆蹟の特徴
第三章 西鶴筆蹟の批評
第四章 西鶴の偽筆・偽筆板下
【第八編 西鶴の祖先・妻子】
第一章 憶説 ―西鶴の祖先・武田旧臣説
第二章 西鶴の後妻と誓願寺の調査
【第九編 西鶴の花押研究】
第一章 花押を大観する
第二章 俗受けのする花押と秘密の花押
第三章 作家としての西鶴の花押と野間博士説
第四章 西鶴の明朝体の花押について
第五章 西山宗因・伊勢貞丈その他の花押
第六章 西鶴明朝体花押を追求する
【第一〇編 西鶴の印章研究】
第一章 『近代艶隠者』の印章
第二章 「鶴永」・「松寿」・「平元」・「瓢箪形」などの印章
附編
第一 図版目録
第二 索引