昭和49年 A5判 P262 カバースレ、端少イタミ、内側時代シミ 小口ヤケ、少時代シミ 裏遊び紙ラベル剥がし跡
前半部では羽黒山、湯殿山の修験道修行場としての歴史や行人たちの修行、儀礼といった概略について述べ、後半部からそれぞれの即身仏の来歴について紹介する。
目次:
はじめに
ミイラ仏のふるさと
{・出羽三山 ・大井沢口 ・本道寺口 ・志津と玄海 ・七五三掛口 ・大網口 ・裏口別当と表口別当 ・八方七口ということ}
行人と行者
羽黒山の行人
{・行人のいろいろ ・羽黒山の行人と清浄常火 ・羽黒山における行人の修行 ・行人と忌服 ・死穢にあった行屋は清める ・むかしの別行 ・行人が清浄常火をきりだすための儀礼 ・清浄な火を求める心 ・託宣のうけかた 羽黒山における行人の地位}
湯殿山の行人
{・湯殿山の上火 ・湯殿山の行人と四ヵ寺の関係 ・四ヵ寺側行人の山籠行 ・行人に対する人びとの期待 ・湯殿山における行人の地位 ・即身仏を志すということ
【湯殿山系の即身仏】
湯殿山系という意味
本明海上人 {・本明寺 ・本明海宗和上人 ・鉄門海の本明寺再興 ・仏海の本明寺再建 ・本明海上人異聞}
忠海上人 {・行人という身分 ・不明な入定地}
真如海上人 {・誤って武士を殺す ・血縁の者が参詣を怠ると祟る ・入定にまつわる伝説}
円明海上人
鉄門海上人 {・鉄門海の身元 ・注連寺や大日坊には領主権が及ばないとする説 ・男根を切断したという話 ・鉄門海ミイラ偽物説 ・仙人沢参籠の日数 ・入定時の年齢についての疑問 ・加茂坂の改修 ・鉄門海が関係した寺 ・鉄門海の眼 ・北海道行脚 ・鉄門海の死にまつわる説}
鉄竜海上人 {・伝承のくいちがい ・鉄竜海のひととなり ・仙人沢参籠 ・行人の食事 ・連正寺を再建し、南岳寺を継ぐ ・加茂坂を改修する ・即身仏を志す ・即身仏に寄せた民衆の期待 ・異説の多い死没年次 ・ミイラ化の方法 ・鉄竜海異聞}
【県外の湯殿山系即身仏】
全海上人
仏海上人 {・入定塚の構造 ・その生涯と事蹟 ・逸話の数かず ・生身入定を望んでかなわず}
【失われた湯殿山系即身仏】
岑海上人
淳海上人
勢至堂の即身仏
【湯殿山系以外の即身仏】
弘智法印/弾誓上人/宥貞法印/舜義和尚/阿南の行者・久保田彦左衛門/妙心行者
【入定伝説をもつ塚】
恵海塚/泉海塚/熊谷三郎兵衛の入定塚/満海塚/清海塚(一)/清海塚(二)/孝海塚//千海塚/養海塚/オコリ塚/アナダ塚/オンギョウ塚(一)/上の塚と下の塚/行人塚(一)/行人塚(二)/オンギョウ塚(二)/山海塚/六部塚/行人塚(三)/行人塚(四)/行人塚(五)/上人塚(石仏)/観海上人の塚
【ミイラ仏逸聞】
天竺冠者の母/梅唇尼/洪水で流れてきたミイラ仏/入定から醒めたひともあること{・入定から醒めた尼 ・入定から醒めて結婚した男}/即身仏と俳諧と芭蕉の心/ミイラ志願の底にあるもの
ミイラ一覧表
ミイラ年表
おわりに