1991〜93年 四六判 各巻函少汚れ、少スレ 本体表紙少時代シミ、色落ちシミ 帯少汚れ(巻によりイタミあり) 月報揃 各巻詳細は商品説明をご参照ください
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“従来の日本文学の枠を超えた行動と饒舌の作家・開高健
その巨大な足跡のすべてを明らかにする決定版全集!”(帯文より)
【第1巻 初期短篇・パニック】1991年 P524 函下角少破れ 本体表紙少シミ
目次:
印象生活 LA VIE IMPRESSIONNABLE/乞食の慈善/愛と翳/季節/あかでみあ めらんこりあ ACADEMIA MELANCHOLIA/罠と響き/衛星都市で/煉瓦色のモザイク(1) 少年群/名の無い街で/或る声/円の破れ目/パニック
書誌
月報:肉体感覚における真実認識(石原慎太郎)/『パニック』のパニック(向井敏)/開高健の訳詩I
【第2巻 裸の王様・日本三文オペラ】1992年 P496 函下角少破れ
目次:
巨人と玩具/裸の王様/二重壁/なまけもの/フンコロガシ/日本三文オペラ
書誌
月報:お喋りという贈りもの(辻邦生)/開高さんの思い出(ドナルド・キーン)/開高健の訳詩II
【第3巻 ロビンソンの末裔】1992年 P516
目次:
一日の終りに/白日のもとに/流亡記/屋根裏の独白/街と部屋で……/穴/ロビンソンの末裔
書誌
月報:開高さんの好奇心(遠藤周作)/哀れな開高です(佐々木甚一)/開高健訳詩III
【第4巻 片隅の迷路】1992年 P515 帯角破れ、イタミ 本体背少シミ 小口僅シミ汚れ
目次:
指のない男の話/睦雄の経験/無邪気/任意の一点/パンテオンを……/お化けたち/名人/片隅の迷路
書誌
月報:開高健と六〇年代(佐伯彰一)/アキレスと亀(大岡玲)/開高健の訳詩IV
【第5巻 青い月曜日】1992年 P506 本体背シミ 帯角僅イタミ
目次:
ユーモレスク/眼のスケッチ/声だけの人たち/森と骨と人達/青い月曜日
書誌
月報:官能の人(小松左京)/アマゾンの牛(山崎正和)/開高健の訳詩V
【第6巻 輝ける闇・新しい天体】1992年 P528
目次:
輝ける闇/新しい天体
書誌
月報:人生処方詩集(吉行淳之介)/開高さんの変貌(西永達夫)/開高健の訳詩VI
【第7巻 夏の闇】1992年 P532 本体背少シミ
目次:
エスキモー/太った/笑われた/見た/揺れた/出会った/生者が去るとき/五千人の失踪者/夏の闇
書誌
月報:開高健とヴァレリー(秋山駿)/釣り師は心に傷がある(常見忠)/「トリス」時代の広告I
【第8巻 耳の物語】1992年 P542 函下角少破れ 本体表紙時代シミ
目次:
兵士の報酬/フロリダに帰る/来れり、去れり/岸辺の祭り/決闘/暗い場所、高い声/耳の物語
書誌
月報:艶隠者開高健(江藤淳)/象のようにアリのように(藤本和延)/「トリス」時代の広告II
【第9巻 珠玉・花終る闇】1993年2刷 P531 帯僅イタミ 本体表紙シミ 小口および見返し時代シミ
目次:
渚にて/ロマネ・コンティ・一九三五年/黄昏の力/飽満の種子/貝塚をつくる/玉、砕ける/洗面器の唄/怪物と爪楊枝/戦場の博物誌/赤い夜/一日/珠玉/花終る闇
書誌
月報:思い出一つ二つ(水上勉)/不倒翁伝(開高道子)/「洋酒天国」よりI
【第10巻 過去と未来の国々・声の狩人】1992年 P564
目次:
過去と未来の国々/声の狩人/
・“夜と霧”の爪跡を行く ・イェルサレムで考えたこと ・獣のしるし ・パリのデモ騒ぎの中で ・過去を語らぬあいつ ・政治亡命者の系譜 ・防空壕と闇市 ・孫文その悲惨と栄光 ・革命はセーヌに流れた ・ソルボンヌの壁新聞 ・“革命”を夢みる学生諸君へ ・三つの戦争と難民収容所 ・島国と道路と戦争と
書誌
月報:開高さんの「思ひ出」(田辺聖子)/頼りになる人(佐藤嘉尚)/「洋酒天国」よりII
【第11巻 ベトナム戦記・サイゴンの十字架】1993年2刷 P539 帯イタミ 本体背少時代シミ 小口および両見返し少時代シミ
目次:
ベトナム戦記/サイゴンの十字架
・サイゴンから ・南ヴェトナム“戦国通信” ・ジャングル戦記 ・民衆、兵士は無関心 ・ジャングルの火戦に立つ ・衆議院での証言 ・ヴェトナムの美味と美女 ・ジャングルの中の絶望 ・混沌の魔力 ・サイゴン―東京 ・ヴェトコンの教訓 ・歴史の流れには勝てぬ ・ヴェトコンはなぜ強いか? ・南ヴェトナムにおける仏教徒の動き ・ヴェトナム戦争反対の広告 ・金ある人は金を知恵ある人は知恵を ・ヴェトナム知識人の幻滅 ・武力で心は得られぬ ・東京からの忠告 ・ティーチ・イン ・ヴェトナム反戦広告の決算 ・一粒の麦の広告
書誌
月報:開高健の話術(奥野健男)/残された宿題(柳原良平)/「洋酒天国」よりIII
【第12巻 ずばり東京】1992年 P533 小口および両見返し僅時代シミ 月報上端ヤケ、時代シミ
目次:
ずばり東京
・解放戦線との交渉 ・こんな女 ・つぎのヴェトナム ・南の墓標 ・パパイヤは下に向って落ちる ・さらば、ヴェトナム ・正月 歓声と銃声の記憶
書誌
月報:『パニック』のころ(村松剛)/ジャーナリスト開高健(永山義高)/「洋酒天国」よりIV
【第13巻 日本人の遊び場】1992年 P541 帯角少破れ 本体背少シミ 小口少汚れ
目次:
日本人の遊び場
・飲みたくなる映画 ・ポスターのことなど ・ポスター画家礼讃 ・なにもわからぬ ・街のデザインの生態 ・『USカメラ年鑑・1959』 ・ムードの画家 ・日本らく焼党誕生 ・アニメーション映画寸感 ・ちかごろのデザイン ・コマーシャル・フィルムの枠 ・毛利武士郎 ・試写室の独白 ・芸術家の肉体 ・奈良原一高 ・漫画家よ、笑わせてくれ ・笑えないマンガをわらう ・フィルムと現実のイメージ ・知られざるゴヤ ・ロートレック「フェードルを演じるサラ・ベルナール」 ・生活を知らぬ野獣たち ・ベン・シャーン ・肉体の激情なぞる ・よくぞ選ばれた時代の眼 ・粟津潔との対話 ・ゴヤが夜ふけに見た ・一九三〇年代のリヴァイヴァル ・ピカソはほんまに天才か
・長谷川四郎氏の『遠近法』をめぐって ・自戒の弁 ・トレーニング時代 ・悪態八百の詩人 ・“洞窟”にたたずむ人 ・眼を洗う海の風 ・熱烈な外道美学 ・絶えず自己破壊を ・弁解にならぬ弁解 ・完全燃焼の文体 ・作家の内と外 ・私の始めて読んだ文学作品と影響を受けた作家 ・私と“サイカク” ・加藤周一と堀田善衛の紀行文 ・小説の処方箋 ・心はさびしき狩人 ・日本的風土への抵抗 ・よい子の中国旅行 ・完璧な技巧家 ・懐疑の淵からの眼と手 ・地声で、肉声で… ・微笑する絶望 ・ミミズクの眼 ・俗と反俗は釘と金槌 ・父よ、あなたは強かった ・問え、問え ・メタフォアの乱費 ・聡明な恋する女、ボーヴォワール ・『嘔吐』の周辺 ・武田さんの眼と舌 ・魯迅に学ぶもの ・記録・事実・真実 ・私の小説作法 ・喜劇のなかの悲劇 ・私の創作衛生法 ・原形質としての生 ・テームズ河畔の醜い男 ・真実と教義の谷間 ・ドアと文学 ・高見順伝 ・高見順
書誌
月報:開高さんのテープ(奥本大三郎)/暗い夏(ユルゲン・ベルント)/「洋酒天国」よりV
【第14巻 人とこの世界・紙の中の戦争】1993年 P540 函背僅凹み 本体背少シミ 小口および見返し僅時代シミ
目次:
人とこの世界/紙の中の戦争
・踊る ・小説のなかの“送り” ・吉行淳之介の短篇 ・戦争体験と作家 ・山本周五郎『季節のない街』 ・タマネギスープと工場 ・眠れるウマと孤独なアブ ・フォークナーとの出会い ・一個の完璧な無駄 ・権力と作家 ・解説(潮文庫『俘虜記』)
書誌
月報:ホモ・サピエンスにしてホモ・ルーデンス(立木義浩)/断片抄(坂根進)/「洋酒天国」よりVI
【第15巻 最後の晩餐】1993年 P546 本体背少シミ 小口少汚れ
目次:
最後の晩餐
・詩と洋酒 ・シャンパンについて ・バーテンダーの初歩心得 ・アンゴステュラ・ビターズのこと ・酒に想う ・カクテル・ワゴン ・トマトジュースかウィスキーか ・ピンからキリまで ・お酒を呑みます ・紳士の乳 ・瓶のなかの旅 ・灘 ・地球はグラスのふちを回る ・どうッてことないゲテ料理 ・ヰタ・アルコホラリス ・兵隊の夜の唄 ・南国を食べる ・パンに涙の塩味 ・酒も飲めない時代 ・仏と魚と真珠 ・越前ガニ ・いいサケ、大きな声 ・鮭 ・海の果実マツバガニ ・近頃の日本のぶどう酒は…… ・鯨の舌 ・魚の水《ニョクマム》はおいしい
書誌
月報:寿屋宣伝部員、開高健(佐治敬三)/最後の晩餐異聞(辻静雄)/「洋酒天国」よりVII
【第16巻 私の釣魚大全 フィッシュ・オン オーパ!】1993年 P582 本体背少シミ、表紙時代シミ 小口および見返し少時代シミ ページ一部開きグセ
目次:
私の釣魚大全/フィッシュ・オン/オーパ!
書誌
月報:開高さんの帽子(C・W・ニコル)/濃霧のなかの一点の光源(背戸逸夫)/「洋酒天国」よりVIII
【第17巻 オーパ、オーパ!!】1993年 P528 帯端破れ 本体背少シミ、表紙少時代シミ 小口および見返し少時代シミ
目次:
海よ、巨大な怪物よ/扁舟にて/王様《キング》と私/宝石の歌/国境の南
書誌
月報:開高ウヴーの話(鯉淵信一)/円は閉じずに、終った(高橋昇)/「洋酒天国」よりIX
【第18巻 もっと遠く! もっと広く!】1993年 P547 小口および見返し少時代シミ
目次:
もっと遠く!/もっと広く!
・奥日光・丸沼にニジマスを追う ・高原の鬼哭 ・一匹のサケに二十年
書誌
月報:開高さんとコマーシャル(高橋睦郎)/日本は淋しくなりました(ボリス・ラスキン)/「洋酒天国」よりX
【第19巻 白いページ】1993年 P560 本体地少シミ汚れ
目次:
白いページ/白い白いページ
書誌
月報:開高健の死(加賀乙彦)/今も今日《いま》を生きる開高(ジャック・ラローズ)/「洋酒天国」よりXI
【第20巻 眼ある花々・生物としての静物】1993年 P555 本体表紙少時代シミ 小口および見返し時代シミ 月報上端ヤケ、時代シミ
目次:
眼ある花々/生物としての静物
・惜しむ ・屋根裏の哲学者とジン ・才覚の人 西鶴 ・小松左京『地球になった男』 ・金蒔絵の大人の童話 ・24金の率直 ・その頃の島尾敏雄 ・この師この弟子 ・孤徳の文学 ・エピキュリアンの悲しみ ・悲鳴としてのユーモァ ・あまりにもそこにある ・笑いと狼疾 ・谷沢永一 ・挑発と含羞 ・平談俗語の達人 ・薄暮、道暗くて…… ・阿川弘之氏の優雅 ・衣食足りて文学は忘れられた!? ・小さな顔の大きな相違 ・『衣食足りて文学を忘る』ふたたび!! ・眼を見開け、耳を立てろ、そして、もっと言葉に…… ・バベルの塔の影 ・馬を走らせてか馬をおりてか?…… ・天才が…… ・一触れごとの歳月 ・E・ヘミングウェイの遺作『エデンの園』を語る
・淡麗という酒品 ・ビスク・ド・オマール ・ペンと肝臓 ・マジェスティックのマーティニ ・万事、水からだ ・イヒヒヒヒ…… ・誰や、こんな坊ンに飲まして ・ふしぎな瓶、ふしぎな酒 ・食談はポルノという説 ・それでも飲まずにいられない ・大地と煙り ・瓶の中のあらし
古拙の英知 ・姫鱒 ・井伏鱒二氏が鱒を釣る ・ツキの構造 ・母の怒り
・私の青春前期 ・岸政府のけいれん ・歌を忘れた頃 ・大阪の“アパッチ族” ・一九五九年 秋 ・あなたはスリから逃げられない ・大阪 ・社会主義国のユーモア ・“歴史の曲り角”の笑い
書誌
月報:開高健作品の上演(浦西和彦)/孔雀の舌・補遺(春嵐 島地勝彦)/「洋酒天国」よりXII
【第21巻 開口閉口】1993年 P565 本体表紙少時代シミ 小口および見返し時代シミ
目次:
開口閉口
・やってみなはれ 戦後篇 ・ワイセツの終焉 ・奇書『わが秘密の生涯』 ・水辺の破滅 ・ヤマメ一匹 ・脱獄囚の遊び ・われ敗れたり ・四十にして…… ・書く・破る ・腐る ・飛びもどるブーメラン ・ミルクの皮から ・帯結べマス ・煙と、言海と、こころ ・さまよう人びと ・虚無からの声 ・一発の弾音 ・わが声、わが字 ・銃声と回心 ・美に同居する献身と残忍 ・手錠つきの脱獄者 ・16番クラブ ・右手にガン左手にタイプライター
書誌
月報:校訂余話(谷沢永一)/開高さんの「おもろいこと」(塩谷紘)/「洋酒天国」よりXIII
【第22巻 頁の背後】1993年 P580 本体表紙少時代シミ 小口および見返し少時代シミ
目次:
頁の背後/頁の背後
・終りの始め ・遅すぎた春 ・メリー・ウィドゥの集い ・銘品さがし ・二度死んだ男 ・食卓は笑う ・ラテン・アメリカ人の指さき ・河の牙 ・一年たつと…… ・物騒だけれど痛切な挿話 ・淡々とした不屈 ・未開の学田(?) ・現代の離魂病 ・一瞥と無視 ・コケ? ガン? ・茶化すな ・香水を飲む ・パイパンのモーパイ ・知ル者ハ言ワズ ・天井のシンプル・ライフ ・何もかもとられちゃった ・花はどこへ?…… ・悠々として急げ
・ネズミの習性を調べて ・抽象化への方向 ・「三文オペラ」と格闘 ・重大な読みおとし ・著者の言葉(『屋根裏の独白』) ・後記(『屋根裏の独白』) ・『裸の王様』 ・悲惨と笑いと狂騒 ・『ロビンソンの末裔』 ・白い紙 ・「ずばり東京」の原作者として ・作者のことば ・感情の全域で暮したい ・あとがき(『饒舌の思想』) ・『日本三文オペラ』 ・著者の言葉(『輝ける闇』) ・作品の背景 ・後記(『青い月曜日』) ・後記(『七つの短い小説』) ・あとがき(『人とこの世界』) ・紙の中の戦争 ・字毒と旅と部屋 ・著者のことば(『夏の闇』) ・後記(『夏の闇』) ・あとがき(『新しい天体』) ・ひとりごと ・あとがき(『開高健の前略対談』) ・後記(『白昼夢の白想』) ・著者から(『最後の晩餐』) ・渾沌のメア・クルパ ・後記(『歩く影たち』) ・ちょっと一服 ・時の技 ・あとがき(『食後の花束』) ・序にかえて(『言葉の落葉』) ・あとがき(『美酒について』) ・あとがき(『日本の名随筆』) ・『洋酒天国』について ・後記にかえて(『今日は昨日の明日』) ・あとがき(『耳の物語』) ・あとがき(『友よ、さらば』) ・あとがき(『神とともに行け』) ・受賞の言葉 ・経験の再現 ・創作より真実の創作 ・本書を推す ・呻吟もあり、歌もある… ・猫と小説家と人間 ・名訳と魔 ・表象の錬金術師 ・すいせんの言葉 ・讃!! ・『今西錦司全集』を推す ・氷の焰の文学 ・漱石の明暗の全域を ・そこに百年の今日がある ・《時代》と《人間》についての証言 ・本邦初訳が多く、新鮮なインキの匂いが ・たつ ・永遠なる逆立ち ・白昼を描いた深夜の惨 ・万華鏡の文学 ・巨人たちの歓声や呻吟 ・読むための漱石 ・『イワナ・ヤマメ・アユ』に序す ・手応えのある全集企画 ・風がよく通っている ・新鮮な異物 ・一口の珍味 ・指紋のついていない土地 ・いろんないいものがあった ・午後六時以後に読む本 ・切れすぎる ・稀れです ―いぶし銀のような底光り ・推薦文(『釣り場にて』) ・夜、開く ・わが国を耕す人 ・あらゆる細部に光が…… ・答えられぬ問い ・推薦文(『虹をつくる男たち』) ・精神にも歯を…… ・キミ自身の他人の眼 ・朝露の一滴にも天と地が映っている ・推薦文(『昭和文学交友記』) ・書物と力 ・酒飲みのための童話 ・THE AMATEUR NATURALIST刊行の言葉 ・黄昏に乾杯 ・Because it's there. ・顔のある本 ・“知ッテルのと知ラナイのとでは生キルか死ヌぐらいの相違が生じる” ・大人の童話 ・耳の書斎 ・『Seven Seas』
・鈴木亨君 ・バンケー『えんぴつ』第九回合評会記 ・バンケー『えんぴつ』第十回合評会記 ・第二号例会記―『VILLON』例会記
月報:こんな生活(井上ひさし)/先生の生涯の装幀(三村淳)/「洋酒天国」よりXIV/開高健の作詞