昭和59年20刷　B６判　P213　カバー少汚れ、端少イタミ　本体表紙少時代シミ　小口およびページヤケ、時代シミ多

挿絵：岩井泰三

“推理小説には二つの型があります。すじがめまぐるしく変化して、読者をハラハラさせながらひっぱっていくスリラー型と、ふくざつな謎を名探偵が推理をつみかさねながら解いていく本格型の二つです。
この「白い羽根の謎」は、本格型のほうにぞくする作品で、ここには密室やアリバイのさまざまなトリックがふんだんに使われています。はじめはおとなのために書かれたので、その謎やトリックはかなり程度が高いのですが、わたしは少年諸君にも、ほんとうの推理小説のおもしろみをわかってもらいたいと思って、新しく、できるかぎりやさしく書きなおしてみたのです。
みなさんにはすでにおなじみの名探偵明智小五郎も大活躍をします。どうか明智探偵といっしょに、みなさんもこの謎に挑戦して、真犯人はだれか、じっくりと考えながら、読みすすんでください。”（本書「はじめに」）

目次：
大貴族の家／白い羽根／断がいの惨劇／自殺か、他殺か？／現場ふきんにいた男／目撃者／奇妙な符号／明智探偵登場／アリバイ調べ／秘密の告白／尾行戦術／怪画家／第二の殺人／密室の犯罪／なぞは解けた！／こわれた人形／かくされた日記／すばらしいトリック／録音放送／地下室のやみ／名探偵の推理