昭和53年、56年 A5判 P341、331+索引P11 各巻函ヤケ、少汚れ 上巻帯角破れ、本体元パラ端および小口少ヤケ 下巻本体天少シミ汚れ
“日中美術をその様式史から初めて体系化し、世界的見地から東洋美術史を確立した不朽の名著新訳!
■本書はイギリス・アメリカ・ドイツ・フランスで出版された、日中美術の基本書である。そして今なお日中美術の教科書として活用されている不朽の名著である。
■本邦最初の訳本は有賀長雄氏による『東亜美術史綱』(1921年刊)であるが、以後半世紀を超える美術研究の成果を、それぞれの分野の権威による「註」によって加え、またわかりやすい現代語訳と相俟って、フェノロサの先駆的業績である日中美術史の所説を一層理解しやすいものとした”(下巻帯文)
目次:
【上巻】
序 芸術社会におけるフェノロサの業績(薮内数太)
口絵
未亡人序文
序説
第一章 中国の原始美術 ―太平洋の影響=紀元前三〇〇〇年から前二五〇年まで
第二章 漢代の中国美術 ―メソポタミアの影響=紀元前二〇二年から紀元二二一年まで
第三章 中国における初期仏教美術 ―漢より唐まで
第四章 朝鮮と日本の初期仏教美術 ―中国の影響、鋳銅彫刻=六世紀と七世紀
第五章 中国におけるギリシャ的仏教美術 ―七世紀と八世紀
第六章 日本におけるギリシャ的仏教美術 ―彫刻の最盛期=奈良時代
第七章 中国と日本における密教絵画 ―八世紀より一〇世紀まで=洛陽と京都
第八章 日本における密教美術 ―藤原時代
第九章 日本における封建美術 ―鎌倉時代
あとがき
【下巻】
口絵
第一〇章 中国における理想主義美術 ―北宋時代
第一一章 中国における理想主義美術 ―南宋時代
第一二章 日本における理想主義美術 ―足利時代
第一三章 日本における理想主義美術 ―前期狩野派
第一四章 日本における近代貴族主義美術 ―後期狩野派と光琳派
第一五章 近代中国美術 ―清時代
第一六章 京都における近代庶民美術 ―四条派
第一七章 江戸における近代庶民美術 ―浮世絵
跋 フェノロサ著改訳の新刊本完結の喜びに寄せて(田中一松)
あとがき
人名索引