1989年　四六判　P352＋索引P16　カバー端僅イタミ

目次：
序章　喪失からの出発
第一章　ロバート・シーマー対チャールズ・ディケンズ　―『ピクウィック・ペイパーズ』の成立をめぐって
第二章　孤児の遍歴　―オリヴァー・トゥイスト誕生の条件
第三章　『骨董屋』　―リトル・ネルの死路歴程
第四章　クィルプはリチャード三世の末裔？　―ディケンズとシェイクスピア
第五章　『クリスマス・キャロル』　―幽霊とアスモディアス
第六章　『ドンビー父子』　―父親と娘
第七章　『つかれた男』　―自伝と小説の間
第八章　『荒涼館』　―人間の絆
第九章　『辛い世の中《ハード・タイムスズ》』　―事実と虚構のパラドックス
第十章　『リトル・ドリット』　「金の子牛」のメタファ
第十一章　レスペクタビリティの中の悪　―ブラッドリ・ヘッドストーンの場合
第十二章　『商用ぬきの旅びと』　―イースト・エンドへの旅
第十三章　『エドウィン・ドルードの謎』　―ハーヴァード殺人事件と関連して
第十四章　『パンチ』とディケンズの世界
付録（一）　日本におけるディケンズ翻訳の足跡
付録（二）　ディケンズの著作総覧

あとがき
索引