1994年　Ａ５判　P256　カバー少クスミ、端少イタミ、下端１ヶ所に１センチ程度の破れ　ページ端僅ヤケ

トルコ、エジプト、ビルマ、インド、中国など、ユーラシア大陸各地を旅する中で触れてきた風景や空気、人々の暮らしなどについて綴った紀行文集。

目次：
スケッチ
はじめに

トルコ
　イスタンブール・風土の視覚／エーゲ海・エフェスの廃墟／岩の森にうがたれた人間の隠れ家／アヤ・ソフィアの宇宙観／ムスタファ家の日常

エジプト
　悠々のナイルの生活／エジプトの風土と近代化／家族だけの星の世界／アブ・シンベルに向かう船の旅

ビルマ
　スロウボートと田園とパゴタ／マンダレーの人々／パガンの美しい村／ラングーンの知恵者

インド
　生命がしぶとく流れる／敬虔な祈りとバラナシの火／アムリッツァの聖なる池／スリナガル・幻想の水辺／砂漠の町・ジャイサルメール／ボンベイの街音／ダージリンの民家／デリー・黙想する風景／大地にひそむ家／ラジャスタンの風／黄塵のタール砂漠／娼婦街

パキスタン
　ペシャワールの住まい／国を失った人々

ネパール
　ネワール族の村／ベランダのある朱色の家々／五感にまつわる生活空間／中世の町・バドガオン

中国
　大陸の腹の中／西安・シルクロードの果て／ウルムチ・侵されぬ領域／砂漠のそよ風の中で／カシュガルの空気／いま一度、カシュガルを思え／上海・都市のかたち／黄土の中の地下住居／聖域に生まれて死すること／パオの世界／イスラムの匂い・クチャの家／職人が生きている／旅人たち

韓国
　ヴィザが切れる／三千浦・港町の脈拍／ソウルステーション／旅は会い連れ・釜山港／巨済島・冬の宿にて／知らない島の夢の中／安東河回村・粘り強い風景

あとがき