平成24年初版 A5判 ソフトカバー P190
“ゆるやかな動きの中に隠された強猛さの謎を技術論的に解明する”(カバー紹介文)
目次:
第一章 基礎原理のしくみ
1 構えは技法の最終形態/2 スタンスこそ発勁の核心技術/3 絶対不可欠な諸原則/4 勁力伝達ができなければ修行の意味なし/5 基本功は筋肉強化が主目的
第二章 攻撃原理のしくみ
1 初心者が套路を覚えただけでは何ら意味なし/2 間合いは近いほど安全/補論 「寸止めを重視する理論」/3 資格は攻撃によって生ずる/4 背勢=敵の背後に廻って一方的に攻める/5 拳打の究極のタイミングは意外にも/6 仕掛けのタイミングには時差が大事/7 握りは指先の鋭敏な神経を重要視する/8 太極拳の掌打は見た目にはソフト/9 拳打のスポードアップには筋力は不要/10 太極拳と他拳法の打法のちがいとは/11 圏推=威力抜群の攻撃技法
第三章 防御原理のしくみ
1 太極拳の防御は円圏と採/2 敵の攻撃の手足を攻撃して防御する/3 足の攻撃には足で防御せよ
第四章 陳式太極拳のしくみ
1 太極拳の名流の基準とは/2 金剛搗碓(陳式太極拳の象徴技)/3 懶扎衣(重要な技術を一つに融合)/4 如封似閉(後足で拳打の威力を増加する)/5 単鞭(鉤手には二つの意味がある)/6 ロウ膝拗歩(根本原理を把握しておけば)/7 白鶴亮翅(陳式は膀胱の強打が主目的)/8 初収(単なる連絡動作ではない)/9 演手捶(腕を押し切る拳打は威力なし)/10 七寸靠(接近戦で威力を発揮)/11 庇身捶・青龍出水・肘底看拳(とどめを刺さないことが原則)/12 閃通臂(鍛功法を積んでこそ生きる技)/13 高探馬(レベルを計るバロメーター)/14 分脚(身を沈めてこそ勁力が出る)/中単鞭・斜行・撃地捶(敵を固定したまま連続加撃)/16 二起脚(飛び上がるため翻飛勁を使う)/獣頭勢・護心拳(不利な体勢での反撃技)/18 旋風脚(本質はこすりつけて蹴る)/19 抱頭推山(高探馬のバリエーション)/20 前招・後招(陳式太極拳で最も速い技)/21 玉女穿梭(一拍子ずらしてのフェイント)/22 十字擺脚(足甲でこすり打つのが擺脚)
第五章 秘伝原理のしくみ
1 発勁のコツは心法による身体コントロール/2 上級者の技はテイクバックとカウンター/3 上級者の纏絲勁は二重螺旋状を描く/4 練功法こそ秘伝中の秘伝