
昭和60年初版 文庫判 P399 カバー少イタミ 小口ヤケ
訳:羽田詩津子、長井裕美子
“D・ホイートリーはイギリスの著名な大衆作家で、黒魔術小説の大家としても知られている。その彼が、怪奇・恐怖小説を渉漁し、52編の傑作をまとめたものが、大著『恐怖の一世紀』である。
「作家の名声いかんにかかわらず、すぐれた作品を活字にすることが目的なので」(まえがき)、新旧様々な「恐怖」が集められ、今日まで、数多くの恐怖小説ファンを楽しませてきた。
本文庫は、その第一分冊として10編を収録、時の流れに磨かれた恐怖の世界を、十分味わっていただきたい。”(カバー裏紹介文)
目次:
まえがき(デニス・ホイートリー)
真夜中の黒ミサ(マーガレット・アーウィン)
丘の上の音楽 “サキ”(H・H・マンロ)
漂流船(ウィリアム・ホープ・ホジスン)
ディケンズを愛した男(イヴリン・ウォー)
恐怖の演出(オーガスタス・ムュア)
カナリアが知っている(F・テニスン・ジェシ)
白昼夢(L・A・G・ストロング)
廃屋の霊魂(ミセス・オリファント)
赤い部屋(H・G・ウェルズ)
古代の魔法(アルジャーナン・ブラックウッド)
解説(仁賀克雄)