
1986年初版 四六判 P262 帯端僅イタミ カバー少ヤケ、端僅イタミ、内側時代シミ 天時代シミ多 裏遊び紙剥がし跡
“「外部性の民俗学」への道
民俗社会の変容の中に内なる異人、内なる異文化、隠された日本文化の真実を視る。”(帯文)
第I章ではインタビュー形式で、著者自身の学生時代から後年のさまざまな研究についてその足跡を語る。第II章以降は1976~86年の間に発表してきたさまざまな論考的エッセイを収録し、憑霊・異界など長年取り組んできた民俗学・文化人類学的テーマを中心に、現代文化などにも言及する。
目次:
I 民俗社会との交感
学生時代/「外部性の民俗学」への道
II 闇の世界
山岳他界観の二つの位相/熊野の神々/神々との交感/憑霊文化フィールドワーク
III 異界への橋
伝説を生む時代/説話の形成と変遷/昔話の構造分析/日本の芸能と神秘思想/牛若丸と「虎の巻」/茨木童子と渡辺綱/河童起源譚
IV 鬼の時代
都市民俗学を夢想する/現代都市文化と民俗学/現代の正月/妖怪学と伝奇ロマン/「口裂け女」の意味論/ホラー映画ブームに想う/鬼の時代
あとがき
初出一覧