昭和50年2刷 菊判 P526 函ヤケ、スレ 本体ビニールカバー少イタミ 小口シミ汚れ 裏遊び紙ラベル剥がし跡
明治二十五年四月~二十六年七月まで『朝野新聞』に連載された「徳川制度」(著者不明)を改題、記事の順序を入れ替えて一冊にまとめる。
“著者は不明である。文献によったところもあるが、幕府瓦解後わずか二十余年あとに著されたものであるから著者自身の見聞によったところも少なくないであろうと考えられる。そのほか江戸の実状を知っている故老からの聞取りによったところもあったろう。この意味で『徳川制度』は類書の少ない貴重史料といえるであろう。”(はしがきより)
目次:
はしがき
総説
江戸の裁判
{司法の事/江戸町奉行支配/刑罰の事/囚獄の事/人足寄場創立の由来}
江戸の市制
{瞽盲の社会/芸娼妓/吉原の遊郭/岡場所/岡場所拾遺/辻売女/四宿の食売女/鷹の記/勧進能/城中のお能/株式/質商/両替商/札差/髪結床/魚市場/青物市場/江戸の火事/町会所/市制/聖堂/若衆/虚無僧/寺子屋/大神楽/辻番/下馬評/廿八日/小普請/幕府の医員/七坊主/箱訴/評定所/乗物と駕籠/轅道具打物/箱、長柄傘、率馬/年始登城/礼服/時献上/}
江戸の下層階級
{穢多の一大族制/非人の族制/囚獄の部/乞丐の群/非人の群/仁太夫の企業}