1999年2刷 ページ部分14..8×21.0 P318 カバー僅イタミ P158・159の間にページ開きグセ(ほか数ヶ所にも若干の開きグセ)
“卓越したイラストレーターであり、グラフィックデザイナーであった堀内誠一。彼は生涯、『絵本』を愛し続けた人でもあった――『絵本』をめぐる著者のエッセイ・評論・インタビュー・対談を一冊にまとめた堀内誠一初の『絵本論集成』!”(宣伝紹介文より)
ラスコーの壁画、ボッシュ、ブリューゲル、ブレイクなどの「語りかける」力を持った絵画作品の歴史を辿ったのち、さまざまな絵本についての考察とともにその歴史を辿る。
図版多数収録
目次:
1 絵本の絵を考える
ラスコーのこどもたち/マチルダの誠実/ベッティーナの愛/ウッチェルロとモンヴェルの遊び/ボッシュの悦楽/ブリューゲルのパンと主題/ホガースの語り/ブレイクの歌と踊り/クレーンの様式とコールデコットのリズム/シャガールの夢想
2 ギャラリー 絵本の愉しみ
絵本のご先祖さま 物語り一枚絵 ハンス・フィッシャーの『メルヘンビルダー』に見る伝統
絵本のはじまり ランドルフ・コールデコットの生気あふれるデッサン
子どもにかけられた本当の魔法 ホフマン博士の絵本
美しの時代の絵入り楽譜本 ブーテ・ド・モンヴェル『フランス少国民のためのフランスの小唄』
唄のつづれ織り ハロルド・ジョーンズの『ラベンダーズ・ブルー』
森の奥からの咆哮 ロシア的世界の紹介『ビリビンの大型民話絵本』
遊びに遊んだ頃 「子供之友」原画にみる大正の自由さ
絵本のほうの革命 ソヴィエト一九二〇年代の絵本から
3 さまざまな絵本のなかで
いわゆる童画からイラストレーションへ イラストレーターの絵本論
画文一致のショヴォーの「絵」のほう
ババールの父 ジャン・ド・ブリュノフ
ムナリの本
なにによって絵本は進化するか 長新太の絵本をたどって
ぼくの絵本のための広告
さまざまな絵本のなかで 絵本画家の手紙6通
ブルターニュで会った日本の絵本
樹の話は樹の数だけ
幼いときに出会ってほしい私が選んだ絵本
瀬田さん
4 子ども・大人・絵本
絵本の無限の可能性 (対談:長谷川摂子)
子ども・大人・そして絵本 (鼎談:安野光雅、岸田衿子)
5 子どものための展らん会
{見てまわるたのしみ/1 子ども/2 いぬ/3 おみせやさん/4 母と子/5 お茶と食事/6 てつどうとえき/7 りゅう/8 かいすいよく/9 サーカス/10 ねこ/11 騎士と乙女―若きカンディンスキーの絵から/12 うま/13 ポスター/14 さかな/15 マンガ}