
1999年初版 P330 カバー上部イタミ P311~316にかけてページ上角僅折れ跡
「活動写真という夢の実現に奔走する吉之助は、俳優にしたてた混血の美少女グランドレンの肉体に翻弄され、映画こそが唯一の芸術であった筈が……。谷崎自らの映画製作体験を反映する「肉塊」、本牧の住まい、山手の家、忘れ得ぬ人々など追憶を創作の形にと、横浜時代ノ暮しぶりを回想した「港の人々」の二篇を収める。」(カバー裏紹介文)
谷崎潤一郎のモダニストとしての側面に光を当て、明治末年から昭和初年までの中短編を中心にテーマ別にまとめたシリーズの第15巻。
巻末に「解説 幻影の青い花」(千葉俊二)を収録