
1998年初版 P288 帯付 カバー袖折れ跡
「“日本に生れた事を時々後悔する”
マゾヒストの秘密の快楽と欲望」(帯文)
「『饒太郎』『蘿洞先生』『赤い屋根』『日本に於けるクリップン事件』の五篇を収める。自らマゾヒストを表明した主人公饒太郎。日本に生れたこと後悔するといいながらも、西欧の書物から被虐の喜びを求めるひとが世界の至るところに居ることを知る。そのきわめて秘密の快楽の果ては……。」(カバー裏紹介文)
谷崎潤一郎のモダニストとしての側面に光を当て、明治末年から昭和初年までの中短編を中心にテーマ別にまとめたシリーズの第2巻。
巻末に「解説 マゾヒストの夢」(千葉俊二)を収録