近代フランスの事件簿 犯罪・文学・社会 小倉孝誠 淡交社

2000年初版 四六判 P265+注P6 カバー僅キズ、上部僅イタミ

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2000年初版 四六判 P265+注P6 カバー僅キズ、上部僅イタミ

「本書では、いくつかの事件を素材にしながら、犯罪という暗部をとおして近代フランス社会の一面を露呈させてみたい。
各章では、まず個別的な犯罪を同時代人の証言や報道記事をまじえながら再構成し、つづいて、その犯罪がはらむ文化的、社会的な位相を叙述することになるだろう。……その報道がもたらした大衆ジャーナリズムの飛躍的な発展、犯罪率が上昇した十九世紀末からベル・エポック期にかけて、犯罪を解明するために提出された犯罪学の諸理論などが分析の対象になる。そして犯罪をテーマ化した文学作品が、犯罪をめぐる表象の例として俎上にのせられることになろう。」(本書「プロローグ」より)

目次:
第Ⅰ章 夫を殺した女たち
 1 ラファルジュ事件―一八四〇年 {三人の作家は証言する/マリー・ラファルジュの悲劇/事件の争点/女は毒殺する/毒物鑑定をめぐる論争―オルフィラとラスパイユ/悪魔か殉教者か/愛されるマリー}
 2 エミール・ゾラ『テレーズ・ラカン』―一八六七年 {テレーズの不幸/パサージュの光と闇/身体と欲望の物語/殺人の舞台装置}
 3 死のスペクタクル化 {モルグという空間/スペクタクルとしての死体/モルグと感性の歴史/死をめぐる統計}

第Ⅱ章 情痴事件のスキャンダル
 1 プララン事件―一八四七年 {公爵夫人の死/事件はどのようにして起こったか/ファニーの悲劇/上流階級の狂気と頽廃/情痴事件と階級対立}
 2 不倫の恋の物語 {離婚が禁じられていた時代/姦通という名の犯罪/姦通と文学/ブルジョワ社会のタブー/エンマ・ボヴァリーのスキャンダル性/愛の欠落が不義の恋を招く/モーパッサン『女の一生』と『ベラミ』/『ボヴァリー夫人』から『ベラミ』へ}
 3 「激情犯罪」と社会 {トルストイ『クロイツェル・ソナタ』/「激情犯罪」にたいする寛大さ/愛という名の罠/夫はいかに対応したか/激情犯罪の責任は文学にあり}

第Ⅲ章 殺人事件と大衆ジャーナリズム
 1 トロップマン事件―一八六九年 {パンタンの惨劇/トロップマンの逮捕/若き殺人者の肖像/世紀的な背景はあったか/殺人鬼の最期}
 2 『プチ・ジュルナル』と大衆ジャーナリズムの誕生 {監視と検閲の時代/ジャーナリズムの隆盛/大衆紙『プチ・ジュルナル』の戦略/三面記事の歴史/犯罪報道のレトリック/報道が事件をつくる/ゾラの評価}

第Ⅳ章 闇のベル・エポック
 1 ベル・エポック期の犯罪者達 {「美しき時代」の裏面/世間を騒がせた女たち/連続殺人の恐怖/「アパッシュ」が跳梁する}
 2 犯罪に向けられた科学の視線 {ロンブローゾと犯罪人類学の誕生/フランス学派の反発/浮浪という犯罪/変質という強迫観念}

第Ⅴ章 犯罪と文学
 {推論的パラダイム/芸術と犯罪人類学/文学は犯罪をそそのかす/大衆新聞の犯罪報道/アルセーヌ・リュパンからファントマへ/顔のない男たち}

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