昭和45年 四六判 P327 函スレ、少イタミ、薄く濡れシミ、背少ヤケ 本体表紙少イタミ、少汚れ 天地小口少ヤケ、少汚れ 裏見返し少イタミ
昭和14年9月24日から15年12月31日まで、「大毎小学生新聞」および「東日小学生新聞」に460回にわたって連載され、のちに前後篇2冊で単行本化された海野十三の少年科学小説を復刊。
“…ある年、とつぜん地球にモロー彗星が接近し、そしてやがて地球に衝突するだろうということが分り、二十億年という永い歴史をもつ地球が、ここにかなしき崩壊をとげなければならぬことになりまして、世界は大さわぎを始めました。その折しも、この地球のさわぎを知った火星の生物が、地球の崩壊前に人類やその他の動植物を手に入れ、火星へ持ってかえって、人類や動物は、これを家畜とし、植物も新しい資材として利用しようと思い、ここに火星兵団を編成して、地球へ攻めてくるのです。そのために、わが地球は、二重の危機をひきうけることとなるのですが、不屈の精神と、優れた科学力を持った人類は、ついにこの難局を切りぬけるというのが大体の筋であります。…”(本書巻頭「作者の言葉」より)
目次:
作者の言葉
火星兵団
解説(佃實夫)