
1985年 四六判 P221 カバー上端イタミ、少破れ、角僅欠損 天地小口少ヤケ
目次:
【I 都市と幻想文学】
「見える都市」から「見えない都市」へ/都市の光と闇/中欧幻想圈/ドイツ・ロマン派と都市/世紀転換期のベルリン・ウィーン・ブラハ/幻想文学への新たな眼差し
【II ベルリン】
ベルリンの世紀末/モデルニテートの追求―ニーチェと分離派/ベルリン・ボヘミアン―〈黒い仔豚亭〉/幻想文学とは?/幻想都市建設―パウル・シェーアバルト/幻想文学ブーム―H・H・エーヴェルスを中心に/大都市という魔神―表現主義者たちのベルリン
【III ウィーン】
黄昏のウィーン/室内/カフェ文士たち/夢幻劇フーゴー・フォン・ホーフマンスタール/シュニッツラーの怪奇劇/「神経症の歴史」―ウィーンの同化ユダヤ人/「白い異郷者」―ゲオルク・トラークル
【IV プラハ】
グスタフ・マイリンク―『ゴーレム』
{闇の都市―「今、なぜ、プラハか?」/ゴーレムの都市/小説『ゴーレム』の位相/意匠としての〈黒いロマン主義〉/「ひそかに鼓動する都会」/現代幻想文学とミリュー/心的過程の投影としての『ゴーレム』/闇の中の光―ヘルマフロディート幻想
アルフレート・クビーン『裏面―ある幻想的な物語』
{『ゴーレム』と『裏面』/反ユートピア小説}
【V 幻想文学を生きる】
引用文献・参照文献
あとがき