
2010年6刷 文庫判 P487 概ね良好な状態(特筆すべき瑕疵なし)
“薩摩藩による支配に続く明治政府による沖縄と沖縄人に対する不当な差別を目の当たりに見、骨身にしみて育った「沖縄学の父」伊波普猷(1876―1947)。本書は、彼が沖縄の歴史・言語・民俗を研究した、沖縄学樹立の記念碑的作品でもあり、歌謡集『おもろさうし』とともに沖縄を知るための必読の古典である。”(カバー紹介文)
目次:
南嶋を思いて(新村出)
自序
改版に際して
琉球人の祖先に就いて
琉球史の趨勢
沖縄人の最大欠点
進化論より見たる沖縄の廃藩置県
土塊石片録
浦添考
島尻といえる名称
阿麻和利考
琉球に於ける倭寇の史料
琉球文にて記せる最後の金石文
官生騒動に就いて
三鳥問答
俚諺によりて説明されたる沖縄の社会
琉球に固有の文字ありしや
琉球の国劇
琉球音楽者の鼻祖アカインコ
オモロ七種
琉球の口承文芸
琉歌の頭韻法
音楽家の息のかかった琉歌
可憐なる八重山乙女
仲宗根の豊見親の苦衷
八重山征伐のアヤゴ
狩俣のいさめが
まもや
民謡に現われたる八重山の開拓
南より
鷲の歌
小さき蟹の歌
ぼすぼう節
『八重山童謡集』の序
琉球語の掛結に就いて
P音考
琉球の神話
『弓張月』の毛国鼎が辞世の歌に就いて
をなり神を歌った大島のおもり
祖神について
琉球和歌史管見
琉球訳聖書
追遠記
二位尼の煙管
迎へほこら
『混効験集』解題
解説(外間護善)