1999年 A5変型判(ページ部分14.7×20.0) P444 カバー背少ヤケ、端少イタミ、裏側僅イタミ、内側時代シミ 小口少ヤケ、少時代シミ ページ端ヤケ、少湿気波打 裏遊び紙ヤケ、時代シミ
“私の求めに応じて、モンスターたちが入り乱れて世界の隅々から、あらゆる時代から、あらゆる文明から集まってきた。
彼らは役割とシンボルの重みに押しつぶされそうになっていた。初期の人々はもてはやされ、意気揚揚として、半ば神と崇められ、多数の芸術作品にヒントを与え、最も高い能力さえも発揮し、かたく団結して一部の者が他の人々を導いていた。
やがて、我々よりも慈悲深いそれらの特権保持者は、別の者、しかし彼らと同じ人々に道を譲った。
みじめな兄弟たち、呪われ、恐れられ、不幸をもたらすとされる存在である。
人々は彼らを忌み嫌い、激しい悪意を示し、霊的に劣った者とみなし、古くから存在し今も残っている呪いや迷信を体現していると考えた。
彼らはさらに、何千人も火刑台に送られ灰となった。 ”(カバー裏紹介文)
目次:
お礼の言葉
なぜ奇形に関する本が書かれるのか
第一部 奇形者はどこから来てどこへ行くのか?
1 奇形者は物と存在の調和からはずれているのか?
2 奇形は人間の起源か
3 奇形が発生する自然現象と原因を説明するための様々な試み
第二部 単体奇形
4 太った人とやせた人
5 腕のない人、脚のない人、四肢のない人
6 ひげの長い人と毛深い人
7 巨人と小人
8 両性具有
9 奇妙な人あれこれ
10 性器の奇形
11 その他の奇形
12 機械人間
第三部 複体奇形
13 多重体奇形
第四部 人工的な奇形、事故による奇形と人体の恣意的切断
14 人工的な奇形
第五部 現代の奇形
15 奇形者と現代社会
16 フィクションの中の奇形
結論に代えて
将来、人類は奇形になるのだろうか