
1992年 A5判 P330 カバー僅汚れ、端僅イタミ 小口僅汚れ
“氏神信仰こそ国民的共同意識を支えている基礎であり、日本人の心性・倫理観を規定している日本固有の信仰であると考えるに至った柳田の思考過程を綿密に検証し、やがて国家神道批判、天皇象徴化の方向へと連関してゆく柳田の氏神信仰論の意義を思想史的に究明する”(カバー袖紹介文)
目次:
はしがき
第一章 柳田国男における「心意現象」の問題
第一節 はじめに
第二節 心意現象論の位置
第三節 心意現象と信仰
第四節 信仰・倫理・社会―柳田とデュルケーム
第五節 むすびに
第二章 柳田国男の固有信仰像
第一節 はじめに
第二節 神観念の問題 {一 神観念の原型/二 神観念の展開}
第三節 儀礼の問題 {一 祭日/二 神地/三 神供/四 神屋/五 神態}
第四節 氏神信仰と国家神道
第五節 むすびに
付論一 柳田国男における山人の問題について
付論二 柳田国男におけるハレ・ケ・ケガレ
第三章 柳田国男の神話論
第一節 はじめに
第二節 氏神信仰における神話
第三節 神観の原像
第四節 むすびに
あとがき