
1996年 新書判 P144 ページ上角僅折れ跡
“地域や民族の壁を越えて広まる「超民族語」に着目する本書は、具体的な事例研究をふまえて従来の言語学の思想基盤に挑戦し、言語社会や国語に対する新たな視点を提起する。さらに言語・民族・国家の根本問題に迫る議論が、民族対立の時代に近代の国民・国家観を見直すうえでも、多大の示唆を与えている。”(カバー裏紹介文)
目次:
解説:この本を手にする読者へ(田中克彦)
はじめに
第1章 言語の勢力拡大
{I 相反する傾向を示す二つの動き/II 本質的現象はただ一つ/III 《社会言語学的》アプローチ/IV 超民族語}
第2章 事例研究:マンデカン語、ウォロフ語、スワヒリ語
{I マンデカン語の勢力拡大/II セネガルのウォロフ語/III スワヒリ語の勢力拡大}
第3章 事例研究:アンデスのケチュア語、南スーダンのアラビア語
{I ケチュア語の勢力拡大/II 南スーダンのアラビア語*
第4章 超民族的機能
{I 言語、伝達の必要に対する応えの一つ/II 言語の勢力拡大の諸要因/III 超民族的機能}
第5章 超民族語と国語、および言語計画
まとめ
注
訳者あとがき
言語名・方言名索引
国名・地域名索引